院長ブログ
さくら
そもそも日本人にとってこれほど時節に関わっている花もありませんね。桜はそんな特別な花ですので、桜に思いを込めた「さくら」という曲もたくさんあります。森山直太郎からはじまりケツメイシ、あと河口恭吾ですね。いきものがかりのSAKURA(でも個人的にはシェネルがカバーしたSAKURAのほうが好きですが)、ボカロの初音ミクの千本桜、そして海外では大御所ハリー・ベラフォンテのSAKURA SAKURA(いやー古い古い)…とまあよくありますね。これと比べるとほかの花の名前で歌われている曲なんてここまでではないですね。「梅」の歌なんて都都逸以外では聞いたことないですから。
ところで最近聞いた話では結婚や結納の場には桜茶を出すのは「花開く」ので縁起がいいからだそうです。逆にふつうのお茶は「お茶を濁す」とか言って縁起が良くないらしいです…。
さて今年も瀬峰さくら祭りが近くの五輪堂山公園で4月21日(土)に開催されます。今年のゲストはパンサーとゴージャス(おー懐かしい)のようです。パンサーと言えばそのテーマソングとともに愉快な「ピンクパンサー」を思いだしますが、そう言えばこのキャラ、全身桜色でしたね。
歯科医師の使命⑳
意外とご存じない方も多いのですが、もともと歯科は口の中とその周辺の疾患全般をまんべんなく診ますが、口の中でも様々な分野がありその分野ごとに学会が存在し,その学会で認められればその分野の専門医であると認定されます。私の専門とする補綴歯科学をわかりやすく言えば、失った歯や顎に対して通常人工の義歯(取り外しの入れ歯やブリッジ、銀歯、白い歯などのかぶせる歯)を装着することによって咀嚼機能(食べること)や審美性(見た目)を回復することを研究目的とする学問領域です。ですから私はそういった義歯を装着する専門医ということになります。
そのほかにも歯周病や口腔外科、小児歯科、歯科麻酔、放射線などの領域において、それぞれの学会が専門医を認定しています。確かにホームドクターであれば全ての領域を一通り診なければなりませんが、全部の領域でスペシャリストであることはきわめて困難です。そこでそれぞれの領域に専門性を持った歯科医師がいれば、より高度な診療を提供することができるようになります。
さて、自分としては、入れ歯は自分の歯には絶対及ばないにしても、専門医と言うならばもうちょっと入れ歯でなんでも食べれるようにできないものかと苦悩する毎日です。
春眠暁を覚えず
この前の日曜日は午前中に予定がなかったのでどれだけ寝れるか挑戦しました。1度トイレ休憩はありましたが目が覚めたのはなんとお昼前の11時半ごろ!でした。もっとも寝たのは午前1時頃でしたけど、それでも10時間半は寝たことになります。
昨年の流行語大賞にノミネートされた睡眠負債という言葉があるように、昔から睡眠には様々なことが言われています。夜の睡眠中は水分が不足し血液が濃くなり脳梗塞になりやすくなるので、寝る前には水を飲みましょうというお医者さんがいるかと思えば、睡眠の質を上げるため寝る前に水を飲むのは控えましょうというお医者さんもいます。『どっちやねん!!』と言いながらも脳梗塞や心筋梗塞は怖いので寝る前はある程度飲んで寝ています。
さて、歯科においても睡眠は大きく関わっています。最も大きな問題は睡眠中の歯ぎしりやくいしばりです。人によっては睡眠中に異常な歯ぎしりやくいしばりをします。これが必要以上の半端ない力なものですから、歯は擦り減ったりぐらぐらしだしたりひとたまりもありません。人の眠りが浅い時は歯ぎしりやくいしばりをしやすく、これを抑制することは今のところできないと言われています。しかし睡眠中にナイトガードというマウスピースを装着することによって、歯ぎしりやくいしばりによる歯への悪影響をある程度抑えることはできます。また睡眠時無呼吸症候群という病気があります。これは睡眠中に呼吸が止まってしまうもので、睡眠中に舌が喉の奥に下がることにより呼吸が止まってしまうものです。ひどい人の場合は昼間にいきなり眠りだしたり高血圧、心疾患をおおこしたりします。こういった症状を治療するために医科からの紹介状等により歯科で専用のマウスピースを製作、装着すると舌の沈下を抑え気道を確保することできるようになります。
過去において歯科医師が行うことと言えば歯の機能的な働きを回復させる療法主体でしたが、現在では全身における歯の役割というのがどんどん注目されており、歯科が立つべきポジションが日進月歩で確立されつつあります。
春眠暁を覚えずと言って寝ている場合じゃありませんね。
陰と陽
また新しい一年が始まりました。今年もよろしくお願いいたします。このつまらないブログまで到達された方には深く感謝申し上げます。
さて、元旦は例によって気仙沼に行きお墓参りと親戚に挨拶をしてきました。天気も良く、遅寝で初日の出は見れませんでしたが、輝かしいお日様を見ることができました。写真1枚目はよく行く気仙沼湾の桟橋からみた午後の太陽です。なかなか震災復興も進んでませんが常に希望が持てるようにお日様には明るく照らしてもらいたいものですね。
お日様は陽ですが陰といえばはお月様です。正月明けの診療初日の夜、夜空を見るとそこにはなんと朱色のお月様が(写真2枚目)。よく見る白いお月様とは違う朱色で、立ち止まって見入ってしまうほどの絶景でした。地平線近くに月があると、より多くの空気の中を月光が通過してくるため青系の光が吸収され朱色に見えるそうです。ちなみに海が青く見えるのは海水に赤系の色が吸収されるかららしいです。昼のお日様と夜のお月様ではその景観はもちろん、趣も受ける印象も正反対ですね。今年もこの月と太陽のように、良いこともあればそうでないこともあるのでしょうね。
陰と陽と言って思い出すのは、高校生の頃よく聞いたジョニ・ミッチェルが歌った『青春の光と影』です。英語の歌詞なので良くわかりませんでしたがタイトルとその歌い方で「確かに青春には光と影があるよねえ…」なんてわかったふりしてました。でも歌詞の最後のフレーズ『I really don't know life』だけはわかってて、今となっては「確かに俺は人生をわかってないよねえ…」なんてわかったふりしてます。
クリスマス・ツリー3景
先週末はクリスマスと重なりましたが、年末なので大掃除しつつものんびりしました。
祝日の土曜日は行きつけのおそば屋さんへ行きました。江戸時代、町民は年末の大掃除をした後、せっかく台所もきれいにしたので汚したくないからと、おそばを出前で頼んだことから年越しそばと言われるようになったらしいですが、このとき食べたのはうどんでした。写真の1枚目はそのそば屋さんの玄関前に置いてあったツリー(紫キャベツ?)の鉢です。ちゃんとラメがかけられていてクリスマス仕様でした。
日曜日の夕方は仙台のとある喫茶店に行ってカフェ・ラテを飲みました。自分としては普段コーヒーをゆっくり飲む事がないので、いつものようにガバッと飲んでしまいたかったのですが、このラテにはいわゆるアートが施されていて逆に口をつけるのがはばかりました。2枚目の写真がそのカフェ・ラテ上に作られたミルクのツリーです。
夜には仙台の定禅寺通りのライトアップを見に行きました。この光のページェントを見るのはおそらく十年ぶりくらいですが、いつ見てもきれいな風景ですね。写真3枚目は巨大ツリーのイルミネーションです。それにしても右も左もプレゼントを持った、あるいはそれを求めるカップルだらけでしたが、日本人はこのようなイベントが好きですよね。宗教が違うのにクリスマスで盛り上がる日本人を見て、外国の人たちが『アンビリーバボー!』と口々に言うのは聞き慣れましたが、とにかく盛り上がるきっかけが好きなんだと思います。
最近ではハロウィンの経済効果がバレンタインデーのそれを凌いだという話がありました。そのハロウィンって日本からは遥か遠い古代ケルト人のお祭りだったらしいですが、とにかく何でも楽しむきっかけがあればいいんでしょうね。ちょっと前にフランスのカルフールという大手スーパーが自信満々で日本に進出しましたが、数年で撤退しました。カルフール側の話では、商品の多くは他の日本のスーパーより常時低価格だったらしいですが、日本のスーパーでは週一のセールやタイムサービスで客が集まり、そのイベントのタイミングで買い物する日本人の消費形態を切り崩すことができなかったらしいです。フランスにもソルド(セール)というものもありますが、そんな日本人の心理を理解できなかったのでしょう。 そして夜は、例年どおり山下達郎の『Season's Greetings』を聞きながら、年末の後片づけをして寝ました。
さて今年もあとわずかです。今年学んだことや経験を十分に生かして来年も全ての患者様の口の機能回復と健康維持に努めたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。それが私からの『Season's Greetings』です。