院長ブログ
何れ菖蒲か杜若…もとい、何れ桜か藤の花
桜が散り緑が濃くなる5月に入ると瀬峰周辺では藤の花が咲き乱れます。瀬峰は特に藤の里とも呼ばれるほど周辺の藤の咲きっぷりは見事です。桜とは違い花の色が紫なのであまり派手ではないですが、枝から垂れ下がる藤の花は近くに寄れば寄るほど、花としての個性が光ってきます。
藤と言えばなぜか女形の梅沢富美男や八乙女太一が舞台で踊るとき、桜の枝を片手にかんざしとして頭にさしているイメージがあります。吊るすっていうか。
子どもの頃グレープフルーツが夏みかんみたいな柑橘系の果物なのになんで『グレープ』なのか不思議でしたが、どうやら枝にまるでブドウのように密集して実が成るからだそうです。そうしますとブドウの房のような花がたくさん垂れさがって連なる藤はさしずめ『グレープフラワー』でしょうね。
藤の花は明るい色の桜と比べると明度が低いので遠目に見ると余計目立ちにくく感じます。やはり周辺の山々全体が薄紫の藤色で全て覆われるほどもっともっと藤で埋まってもらいたいですね。よく『何々の里』という名所は大体『何々だらけ感』満載ですから、瀬峰が藤の里というなら藤の木はもっと増やすべきですね。そう思います。
そりゃあなんたって私の苗字は『藤を加える』つまり加藤ですからね。