院長ブログ

2018-10-03 17:43:00

悔しいけれど おめでとう西武ライオンズ

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  それにしても……。
いや強いです。開幕8連勝から始まって一度も首位から落ちることなく最後は怒涛の13連勝。ホームでの胴上げはなりませんでしたが文句なしのリーグ優勝でした。楽天の連勝記録って言ってもやっと7連勝ですから。
 本当は……。
楽天が仙台に来る前は西武ファンでした。ライオンズ球場に応援しに行ったこともあります。松井稼頭央がまだ大リーグに行く前にライオンズにいたころです。当時は近鉄がまだあって先発が岩隈だった試合も見てきました。
 そもそも……。
私はアンチ巨人でしたので古くは阪急ブレーブス、その後西武ライオンズと徹底的に巨人をやっつけてくれるチームを応援してました。でも今は昔。何もしなくても巨人はBクラス、高橋監督も成績不振で辞任するほどなので楽天の応援に集中できます。
 さて……。
今年のライオンズを牽引したのは間違いなく山川、外崎、多和田の富士大トリオでしょう。山川は去年の後半から4番で覚醒。今年は開幕から打ちまくりキング当確。サムライジャパン四番の筒香を凌ぐ新四番候補となっています。外崎も侍ジャパンで大活躍。多和田は菊池に引っ張られて勝っています、なんて言いながらも菊池がケガで休んでるうちに星を稼いで今では最多勝です。
 実は……。
私が大学に入学したとき部活は野球が好きだったので硬式野球部に入部しました。医学系の大学なので同好会感覚で入部したわけですが練習時間の長さは大学随一で、入学してから夏の大会まで一日も休みがありませんでした。
 それなのに……。
当時から北東北という野球の大学リーグ戦があり、参加してたのは富士大学、青森大学、秋田大学、岩手大学、とウチの大学でしたが、とりわけ富士大と対戦するときはそのパワー、スピード、テクニックどれをとっても素人集団の我々が相手してもらえるレベルではありませんでした。
 しかし……。
学生の野球ですので時折対戦した他大学との飲み会があります。私が4年生の頃、飲み会で当時の富士大のキャプテンと話した時、『卒業したら岩手銀行や盛鉄(JR東)の野球部に入りたいのですが今の実力では無理ですよ。』という話を聞かされました。また北東北代表で神宮大会に出場したときの相手が当時の王者東海大学だったらしいですが、こりゃあ勝てそうもないなあと感じた劣勢の終盤、代打が出てきたと思ったら原辰徳(元巨人監督)で『これが原かーっ!』と思ったらポンとホームランを打ってすぐに引っ込んだらしいです。北東北ではこんなに強くても上にはいくらでも上がいるんだなあと教えられました。
 ですから……。
そんな古いイメージがありましたので、山川らが西武に指名されたときは正直『通用しねえだろうなあ。』と思ってました。しかしのちにこの3人がこんなに活躍するのですから北東北リーグのレベルも格段にアップしたのでしょう。名前は思い出せませんがその当時の富士大のキャプテンも今ではずいぶんと誇りに思ってるでしょうね。
2018-09-13 14:41:00

隔世のKAN(感)  AIは勝つ

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 夏休み中に海外の論文を読みました。もちろん英文を和訳しながらです。海外の論文というと大学病院の医局員時代に講座の勉強会として定期的に抄読会というのがありました。面白そうな海外の新しい論文を選び和訳して、みんなの前で読むというセミナーです。担当は順番に回ってきますが、診療が終わってからの仕事ですので辞書を片手に前日は徹夜することもありました。ところが・・・・。
 今はグーグル翻訳というパソコンのサイトを使って翻訳するので、和文が出るのはあっという間でした。なんという時の流れでしょう。うっすらと夜が明けてくる風景を見た医局の窓が数千年も前のような気がします。もともと翻訳ソフトは20年ぐらい前からPC上にはありましたが、全然使い物にならず出てくる和文が出川哲朗の英会話みたいな、言いたいことはわかるがこれじゃ伝わんないだろう、というものが多かったですね。しかし現在はすごいです。ほぼ使えます。
 たまたま見た9月1日付けの河北新報の記事によりますと、これまでの翻訳機能は単語同士の統計的なつながりから機械に覚えさせていましたが、グーグル翻訳にも使われている最近開発された多言語翻訳アプリは、AI技術を用い膨大な例文からAIが自分で単語や文の構造を学習し瞬時に正確な翻訳文を出せるようになったみたいです。ほんとAI様々ですね。AI様のおかげで(せいで)将来無くなる職業もあるっていうのですから大変なキャラクターです。
 でもAIといえばどうしても女性シンガーのAIのことを考えてしまいます。初めて耳にしたときは「誰?このソウルな声!」と驚いてすぐ彼女の音源をさがしました。英語ベラベラですがバイリンガル系で私が支持する伊藤由奈や青山テルマ、シェネルとも全然違う、R&Bでちょっと和風な。Atsushiとのコラボはよく聞いてますが、安室ちゃんともPV作ってるようです。それに今じゃあインスタグラマーなのか芸人なのかわからない渡辺直美とステージ上でビヨンセネタで踊って盛り上がったりして、才能あるっていうか、顔が広いっていうか。この多才さはこれからも続くでしょうね。
 さて閑話休題。これほどすごいAI様(翻訳の方)なんだから、私が毎日のように診療で使っている「じゃあ今日は銀歯をねっぱしますね。」とか、「この前入れた義歯はいずくないですか?」とか、たまに言われる「先生はおだずまっこですねえ。」という日本語もちゃんと英訳できるんでしょうねえ!!  
2018-08-24 14:39:00

歯科医師の使命㉒

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 一昨日の22日は栗原市学校保健会のお招きで、児童の歯の健康について講演をしてまいりました。会場は栗原市金成のほたるホールで午後1時30分からでした。講演の演題は「歯の役割」と題して約一時間お話しさせていただきました。
 主な内容としては
①昔と今の歯に対する認識の違い
②むし歯の成立は遺伝ではなく社会的、家庭的な環境によるものであること。
③歯の咬み合わせが運動能力に関わっていること
④歯周病の病態と歯周病が様々な全身疾患と関わっていること
⑤高齢者においては歯の有無や歯周病が要介護へ進行する大きなカギとなっていること
⑥学校における歯の外傷の例について
というものでした。
 会場には学校保健会の会長、副会長先生はじめ、栗原市内の小中学校の保健主事の先生方、養護の先生方が多数参加していただいたので感謝しながら、緊張しつつも用意した内容をつつがなくお話しすることができました。少しでも児童の歯科の健康向上に役立っていただければと祈っております。
 今回講演に伺った金成は、栗原市とはいえこれまで何度も車で通過したことはありましたが、用事で滞在したのは多分初めてです。今から何十年も前、北海道の今でいうJR北海道の帯広あたりの路線で『愛国』という駅から『幸福』という駅までの片道切符が話題となって全国的なブームとなりました。『愛の国から幸福へ』ということですから、カップルを中心に多くの人たちがこの切符を買い求めたのはまだ覚えています。今は観光地になってるらしいですけど。それに便乗してか、少し後に『金成』から『築館』までの宮交バスの切符がちょっとしたブームとなって飛ぶように売れた時期がありました。『金が成って館(いえ)を築く』という心でしょうけど、現実的過ぎてどういう方が買ったんでしょうね。
 講演終了後、車で帰りましたが暑さがもの凄く(気温33度だったらしいです)、あまりの暑さにうんざりでしたがセミ達は大喜びでした。これでは『金成から瀬峰(セミの音)』ですね。

2018-08-10 14:36:00

最近おいしかった三品

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 豆腐はよく食べます。大学は盛岡でしたが岩手県は豆腐の消費量が国内トップレベルだそうです。確かに冬は寒いのでしょっちゅう鍋をしてた記憶があります。でもなんで岩手県なんでしょう。寒い県はいっぱいありますけどね。それでさほどグルメではないのですが多少ミーハーなところがあり、仙台の兎豆屋さんの豆腐を手に入れて食べてみました。この豆腐屋さんは仙台市福田町にあり本年6月に行われた全国豆腐品評会東北大会で最優秀賞を獲得したのです。昨年の全国大会では銀賞でしたのでどんだけすごいかお分かりになるかと思います。
 しかしてお店はさもない小さな店舗ですが、いつも車で乗り付けて買っていく人を何人も見かけます。たくさん在庫があるわけではないので人気とともにすぐ売り切れるみたいです。今回はいろいろある種類の中から売れ筋の「シロメ絹」を買ってみました。これはだめな人間が死ぬ時に使う角張った従来の豆腐よりもっと柔らかい仕様です。もちろんご飯のおかずとしてではなく、そのものだけを食べました。食感はプリンかババロア的な感じでものすごくキメが細かく、通常の豆腐みたいにばらばらに砕けることなく飲みこんだとき食道にからまる感じです。味もきめ細かくたくさんたべても飽きず調味料は不要でとてもおいしいです。ただ味噌汁や麻婆豆腐など従来の豆腐の概念からは少し離れてる感覚ですね。
 次は、歯医者は職業柄甘いものは一切食べないと思わていますが、虫歯の発生は甘いものと言うより食べ方なので、甘いものは節度を持って時々食べています。先日ある方から教わったので、登米市佐沼の管源さんというお米屋さんに餅を買いに行きました。そこでは餅のほかに団子も売ってますので一緒に買いました。その日は佐沼の登米市民文化祭に出店して店には何もないということで、会場の佐沼祝祭劇場まで出向きやっと手に入れました。餅と団子は素材が違いますが、どちらも舌になじみ丁寧に作られてるようでやはり地元の質のいいコメが使われているんだろうなと感じました。
 三つ目は気仙沼で飲んだテイクアウトのカフェラテです。7月に帰った時に、子供のころホームグランドだった大島汽船の発着所の通称「レストハウス」跡地に建てられた「新レストハウス」に『RST』というコーヒーショップさんができていました。最近できたので瀬峰に帰るときにちょっと寄ってみました。コーヒー自体は普通(すみません)ですが、震災で何もかも流された事を考えればこういったお店ができたこと自体感無量で心にしみるうまさでした。ただこのときは7月ですでに猛暑の夕方。かつての最盛期なら大島からの海水浴帰りの観光客でごった返してるはずのレストハウスなのに、近所の人と思われる人数人がたむろしてるだけで「こんなんで大丈夫なのかなあ」と思いつつも、熱波を吹き飛ばす冷たいコーヒーで癒された次第です。
2018-07-29 14:34:00

歯科医師の使命㉑

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少し前になりますが、7月7日の土曜日は栗原市歯科医師会が主催する「歯と口の健康週間講演会」が志波姫にありますエポカ21で午後2時より開催されました。今回は東北大学大学院歯学研究科 口腔病態外科学講座 口腔病理学分野の熊本裕行教授をお招きして、『口腔粘膜の疾病』と題してお話をいただきました。
 我々が携わっている歯科と言えばとかく「むし歯」や「歯周病」主体に考えられがちですが、実は唇の内側から喉の手前までの粘膜や軟組織も歯科として受け持つ範囲です。ただ粘膜の疾患は歯や歯肉と違い即座に診断できない場合が多く、通常の開業医では判断つきかねる場合は病院歯科に紹介することもありますが、最初の判断は歯科で行いますのでお口の中で気になる異変があると思われたら歯科医院の受診をお勧めいたします。今回は様々な粘膜の疾病をスライドを示しがら一つ一つお話ししていただき、今後の臨床にしっかりと役立つ講演内容でした。
 さて、この講演会の後すぐに新幹線に乗り宮城県歯科医師会館へと向かいました。この日の次なる仕事は、わが母校である岩手医科大学歯学部の宮城県同窓会が主催する勉強会に出席することです。講師は岩手医科大学名誉教授、一般財団法人日本保健協会監事の石橋寛二先生で、演題は『人は口とともに老いる』でした。
 私が岩手医科大学の大学病院に勤務していた時の所属講座は歯科補綴学第一講座で、主任教授はご存じのように田中久敏先生でしたが、お隣の歯科補綴学第二講座の主任教授は石橋寛二先生でした。どちらかと言えばライバル講座でありながら時に石橋先生は私に声をかけていただき、今回も「加藤先生変わってないね。」とおっしゃっていただきました。
 さてその講演内容は、驚異的に進行している高齢化社会において要介護状態に陥る前のフレイル期を予防しなければなりません。それは食の維持に貢献する歯科医学界の責務といえます。その戦略についてお話しいただきました。
 この日はとてもあわただしい一日でしたが、ねじを巻き直しテンションを上げるには最高の日となりました。