院長ブログ

2017-12-25 14:10:00

クリスマス・ツリー3景

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 先週末はクリスマスと重なりましたが、年末なので大掃除しつつものんびりしました。
 祝日の土曜日は行きつけのおそば屋さんへ行きました。江戸時代、町民は年末の大掃除をした後、せっかく台所もきれいにしたので汚したくないからと、おそばを出前で頼んだことから年越しそばと言われるようになったらしいですが、このとき食べたのはうどんでした。写真の1枚目はそのそば屋さんの玄関前に置いてあったツリー(紫キャベツ?)の鉢です。ちゃんとラメがかけられていてクリスマス仕様でした。
 日曜日の夕方は仙台のとある喫茶店に行ってカフェ・ラテを飲みました。自分としては普段コーヒーをゆっくり飲む事がないので、いつものようにガバッと飲んでしまいたかったのですが、このラテにはいわゆるアートが施されていて逆に口をつけるのがはばかりました。2枚目の写真がそのカフェ・ラテ上に作られたミルクのツリーです。
 夜には仙台の定禅寺通りのライトアップを見に行きました。この光のページェントを見るのはおそらく十年ぶりくらいですが、いつ見てもきれいな風景ですね。写真3枚目は巨大ツリーのイルミネーションです。それにしても右も左もプレゼントを持った、あるいはそれを求めるカップルだらけでしたが、日本人はこのようなイベントが好きですよね。宗教が違うのにクリスマスで盛り上がる日本人を見て、外国の人たちが『アンビリーバボー!』と口々に言うのは聞き慣れましたが、とにかく盛り上がるきっかけが好きなんだと思います。
 最近ではハロウィンの経済効果がバレンタインデーのそれを凌いだという話がありました。そのハロウィンって日本からは遥か遠い古代ケルト人のお祭りだったらしいですが、とにかく何でも楽しむきっかけがあればいいんでしょうね。ちょっと前にフランスのカルフールという大手スーパーが自信満々で日本に進出しましたが、数年で撤退しました。カルフール側の話では、商品の多くは他の日本のスーパーより常時低価格だったらしいですが、日本のスーパーでは週一のセールやタイムサービスで客が集まり、そのイベントのタイミングで買い物する日本人の消費形態を切り崩すことができなかったらしいです。フランスにもソルド(セール)というものもありますが、そんな日本人の心理を理解できなかったのでしょう。 そして夜は、例年どおり山下達郎の『Season's Greetings』を聞きながら、年末の後片づけをして寝ました。
 さて今年もあとわずかです。今年学んだことや経験を十分に生かして来年も全ての患者様の口の機能回復と健康維持に努めたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。それが私からの『Season's Greetings』です。

2017-12-11 14:08:00

追悼 はしだのりひこ氏

 

 201712110120494058.jpg先日、はしだのりひこ氏が亡くなりました。音楽の世界には多くの天才が存在しますが、はしだのりひこ氏はまさしくその一人でした。自分が小学校6年の時、ザ・フォーク・クルセイダース(フォークル)の『帰ってきたヨッパライ』が大ヒット。『アングラ』という言葉とともにフォークルは妙な歌を爆発的ヒットさせたことで有名になりました。ただ、これをまねたグループが乱立しましたがウケを狙ったものばかりで長続きせず、逆にフォークルの存在を際立たせることになりました。
コミック調な歌は『コブのない駱駝』くらいまでで、以降社会派の歌も連発。誰も手を出さなかった領域の歌に度肝を抜かされたことを今でも覚えています。
 その後メンバーの一人、北山修は繊細で純真な歌を次々と発表し演歌しか知らないわれわれの心を打ちました。北山修のLPレコード(写真)は中学の時頑張って手に入れ、今でも大事に保管しています。その後桑田佳祐もカバーすることになった、北山修ともう一人のメンバー故加藤和彦氏が歌う『あの素晴らしい愛をもう一度』が出た時、3人のメンバーはすでにアングラグループのイメージはなく我々の心を大きく動かすミュージックリーダーとなっていました。
 そのフォークルのメンバーの一人だった故はしだのりひこ氏はグループ脱退後「シューベルツ」を立ち上げ『風』等を大ヒットさせました。そして次に、「はしだのりひことクライマックス」というグループを作り『花嫁』が大ヒットしました。その時の自分は中学二年の頃だったと思いますが、日曜の深夜零時から始まる東北放送ラジオの深夜番組『AMO』を毎週聞いていました。この番組は深夜2時まで葉書によるリクエストで邦楽と洋楽のランキングをカウントダウンする番組でした。『花嫁』はしばらくトップを走り続け、午前2時近くにギターのカッティングで始まるイントロがかかると『今週も一位か!』と感嘆しながら寝床に入ったものでした。ちなみにそのころ洋楽で一位をぶっちぎってたのはダニエル・リカーリの『二人の天使』でしたかねえ。
 その後クライマックスを解散させたかと思えば「エンドレス」というグループを作りテレビの主題歌などこれまたヒット曲をつくりだしました。かと思えばドラマに出たり、本当に才能があって子どもの時にフォークを聞き始めるきっかけを作ってくれた人でした。もう少し歌う姿を観たかったですね。

2017-11-09 14:07:00

歯科医師の使命⑲

 10月29日の日曜日は東北大学星稜キャンパス 星稜オーディトリアムで開催された日本補綴歯科学会 東北・北海道支部学術大会に参加してきました。この支部会は北海道大学、北海道医療大学、東北大学、奥羽大学、そして我が母校の岩手医科大学で構成されています。今回の主幹大学は東北大学ですので、福島はもちろん北海道からもやってくるという事になります。当たり前のような気もしますが、東京の支部ですと電車ですぐの大学だけだったりしますので東北・北海道支部というのはいかに広いかということがわかります。私も大学の講座にいた頃は学会のおかげで北海道にいくことができましたが、それ以降行ったことがないほどです。
 さて学会とは日常臨床に行き詰まりそうな時に刺激を求めるには良いところです。「入れ歯よりうまく噛める方法はないのか」とか「こんなに歯を削らなくてもいい方法はないのか」という日常的な事でありながら超難しい問題を根本的に解決することはできませんが、『こうすればもっとうまく行くかもよ』的なことを教えてくれます。なんせその筋の専門家の集まりですから『そんなこと俺でも知ってるさあ』というものもありますが『それはいい考えだ!』と気付かされることばかりです。また会場は岩手や福島、北海道の匂いもしますし日常の臨床からも離れるので学会はプチ・トリップです。
 ところで北海道のお土産といえばいつも「白い恋人」でしたが、昔のフランシス・レイの映画音楽は「白い恋人たち」で桑田佳祐のヒット曲は「白い恋人達」、吉本興業のパクリのお菓子は「面白い恋人」って…、よくわかりませんねえ。
2017-09-30 14:05:00

食うか食われるか

 

  201709300018218620.jpg201709300018231666.jpg先日の連休はとある水族館に行ってきました。私は気仙沼出身ですから海のものはよく目にしてましたし何でも食べますので、『食べられないものはイソギンチャクくらいだ!』と気楽に豪語もしています。ですから何もわざわざ馴染みの水族館に足を運ばなくてもよさそうなものですが、では人はいったいなぜ海水浴など海に引き込まれるのでしょう。もともと地球の生物は海の中で誕生したと言われていますし、人間の胎児は母親のおなかにいるときは羊水に包まれていることから海(水)に対する帰巣本能があるのだろうとも言われています。
 ところが最近のある調査によりますと若い人の中で海水浴に行きたがらない人が増えているそうです。その主な理由は『砂が体について洗うのが面倒だ』とか『海水が体につくとべとべとして気持ち悪い』……というのが大勢だそうです。それがよくて海に行くもんじゃあないでしょうかねえ…。それじゃあおいしいものを食べるのに噛むと顎が疲れるから食べたくないという屁理屈に近いですね。
 さて、浜育ちの私にも水族館では驚きの連続でした。そもそも刺身はよく食べますが元の魚が泳いでるところはほとんど見たことはありません。ですから目の前をでっかい魚が悠々と泳いでる様を目にし『いつもこれを食ってんのか・・!』と思いながらもその姿に驚かされました。特に凶暴なイメージのサメや三陸沿岸では見られないマンタの迫力には圧倒されました。しかしサメの身は酢味噌で食べると絶妙ですし、その心臓も血みどろですが最強の珍味で、料理として出されるものならぜったい外せません。また気仙沼ですと当然有名なのはフカヒレです。東日本ではサメの中でも特に大きいのはフカと言うそうですが食材としてはまさに高級品です。同じ気仙沼の名産のサンマのように網で焼いて焦げてしまって食べられなくなる尾ヒレとは違いますね。
 ところで人食いザメのような恐怖をイメージさせるのはその獰猛な性格もさることながらあのギザギザの歯ですね。実はサメの歯というのはとても固くサメの化石が見つかるときに、ほとんどが歯なのは体の中で最も固いかららしいです。しかも人間もうらやむ一度折れてもツメみたいにまた生えてくるという際限のない代物です。なにしろ人の歯は乳歯が抜ければ永久歯が生えてきますが、永久歯が抜ければもう歯は二度と生えてきません。そこに我々が苦しむ『歯は削ってはならない、抜くのはダメだ』と言うこだわりの根源があります。
 いっそのこと我々の歯が長持ちすることを祈って、サメの歯を祀ったお社でも作り患者さんともども拝みましょうかねえ。

2017-09-15 14:04:00

もし長い船旅に出るなら

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 先日仙台の定禅寺ジャズフェスの日に駅前をウロウロしました。周辺では至る所でいろんなグループがライブをしてました。ジャズフェスと言ってもややジャンルが広かったですね。コーラスありロックありでジャズにとらわれない音楽イべントですね。なぜ仙台でジャズなのかはよくわかりませんがジャズが日本の地方都市でクローズアップされることは悪いことではありません。
 ジャズはその基礎知識が無くてもいきなり引き込まれる心に響く音楽だと思います。歌詞の内容や音楽の背景など知らなくても『いいものはいい』が通用しますね。私はジャズオタではありませんが、ブルースとかバラードとか言った『どジャズ』が好きです。
 昔から、長い船旅に出るとしてもし音楽を3曲持っていくとしたらそのうちの1曲は絶対キャノンボール・アダレイの『枯葉』だと言われてました。確かにこの曲は孤独な長い船旅に耐えれる濃厚なジャズですね。そういえば、かつてあるマスコミが私の尊敬する故大瀧詠一氏に同じ質問したところ、アメリカのヒットチャートの本一冊あればいいと言ったそうです。なんと曲名さえわかれば全てのメロディが思い浮かぶからだということですがさすがですね。
 でも船の長旅にたった3曲なんて・・・・ちょっと無理です。せめてジャズのアルバムだったら「デューク・エリントン&ジョン・コルトレーン Limited Edition」でしょうか。ところで定禅寺と言えば私と同じ世代の男が仙台に帰る気持ちを歌う『哀愁定禅寺』という歌謡曲がありますが、知りませんかね・・・・。