院長ブログ

2018-11-03 17:48:00

北上夜曲と新国立競技場

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 28日は気仙沼に行くので親族におみやげにと「とよまだんご」を買いに登米市登米町に寄りました。当日はあまりにも天気がよかったので、近くを流れる北上川の堤防に上りその迫力のある景観を眺めました(写真1)。北上川は母校の盛岡の岩手医大の近くを流れて、やがて宮城県から太平洋にそそぐ日本屈指のなじみ深い大河です。かなり子供のころテレビでムード歌謡曲としてよく「北上夜曲」が流れてました。映画にもなった歌で全国的なヒット曲でしたですので、どこか遠い地方の歌なんだろうなと思ってました。しかし大学に入って野球部のコンパ(当時は飲み会をそう言ったのです)の時、当時の部長だった脳神経外科の金谷春之教授がこの歌を唄をうたわれました。金谷先生は九州出身でしたが『北上夜曲は北上川の歌なんだよ。』とおっしゃられたときに、北上夜曲そうだったのか!! 北上川のことだったのか、と初めて知りました。普段車などで川を渡ってはいますが、川べりでじっくり眺めるのは初めてだったので、すっかり固まって感慨に浸ってしまいました。
 さて次はだんご屋の「とよまだんご」さん(写真2)に行きました。このお店を訪れるのは初めてですが、よくテレビの番組に取り上げられているらしく、TOKIOの国分君も来たみたいです。さっそく5色だんごを2パック買って車を走らせようとしましたが、だんご屋さんの隣では新登米懐古館という建物の新築工事が行われてました。そこの看板を見たところ、設計はなんと『隈研吾建築事務所』となっており思わず「うっそーっ!」と驚いた次第です。
 先日、隈研吾氏が出演した彼の特集番組を見ましたが、とてつもない挫折を繰り返したらしいですが今の日本では世界に誇れる建築家の一人でしょう。東京オリンピックに向けた新国立競技場の設計コンペが行われザハ・ハディッド氏案が選ばれたとき、個人設計家の彼は自分にゃかかわりのない世界だと思ってたらしいですが、今となっては彼しかできない仕事でしょう。そういえば山の手線の品川新駅も彼の設計でしたね。そんな高名な設計師が新登米懐古館を設計するなんてと驚いたわけです。しかし彼の前々からの設計のモチーフとして新国立競技場もそうですが、地元の国産の木材をふんだんに使用することによって日本らしさを出せるのと、二酸化炭素の排出を抑えることができると話していました。うまく言えませんがむしろ登米の懐古館などは彼の得意なジャンルなんでしょうね。
 近くの物産センター、遠山之里の店内には隈研吾氏のサイン入りパネルが当然のように展示されてました(写真3)。そしてこの後は懐古館と新国立競技場の無事の完成を祈り、建築がらみの登米名物「瓦せんべい」を買って気仙沼に向かいました。