院長ブログ
歯科医師の使命㉓
一昨日は栗原市内の入院設備のある病院に当医院の衛生士1名を帯同して往診に行ってきました。歯科の往診は健康保険であれば決められた距離内の施設や居宅で、通院が極めて困難な患者さんに対し行うことができます。我々歯科医師はいつ要請があってもいいように常時往診の体制を整えています。しかし想定してるほどお呼びがかかってないような気がします。健常な高齢者の皆さんが口の中のことで大変な思いをして通院されているのに、介護が必要となったために自宅や施設にいるわけですから当然それまで以上に歯科治療が必要なはずなのですが…。
先日もあるケアマネージャーさんや違う施設から往診のご相談があり、往診で対応するよう助言させていただきましたがなかなか往診するまでに至っていません。自宅だとわざわざ歯医者に来てもらうのがはばかるのでしょうか。施設であればただでさえ施設の利用料がかかるからでしょうか。やはり最後までよく噛んで楽しい食生活を過ごし天寿を全うしたいというのが大半の高齢者の方々の切望だと思います。さらにうまく噛めないということは誤嚥性肺炎を招きやすく、認知症の進行を早めると言うポピュラーな問題もあります。是非必要な場面で我々を利用して頂きたいと思います。もちろん歯科医師側も相応の準備を怠らないことが必須です。