院長ブログ
帰去来Ⅲ
連休後半は気仙沼に行ってきました。
これまで復興の道筋がよく見えていませんでしたが、今回は何となくその進み具合が見えたように感じました。相変わらず更地が多いのは変わっていませんが、特に内湾地区では道路は最少限に収束し、道路沿いに商業施設が姿を現し住宅地は特定の地域にまとめられてきたような気がします。
また気仙沼の震災復興の旗印として進められている大島架橋は、その下をくぐるクルージングが思わぬ人気を呼び、この連休中は常時の1.5倍の需要があったそうです。やはりそのでかさが半端ないのでしょうから、多くの観光客の皆さんに来てもらいたいと思いますね。それと最近は三陸縦貫道の建設が超突貫工事で進んでおり、地元の有力者のお話では復興のため30年は前倒しして工事が進んでいるということです。今回も瀬峰への帰途は三陸道を利用しましたが、かつて子どもの頃海水浴に行くと言って父親に大谷海岸へ車で連れて行ってもらったとき、そこに着くまでのおよそ1時間近い長い道のりをワクワク感で楽しかったのに、なんと10分余りで着いてしまいました。隔世の感そのものですね。
さらに縦貫道は気仙沼の内湾をどでかい橋で渡るそうです。これだとクルージングの見どころが増え汽船会社としてはウハウハですね。もっとも大島への橋が完成すれば交通手段としての汽船の役割が激減しますが、クルージングとしての活路を見出してほしいですね。
写真1枚目は大島架橋を見に行く遊覧船が出発するところを旧気仙沼女子高付近から見たところです。2枚目は整備されつつあるその汽船の桟橋付近から見た実家周辺です。左手が私が出生した森産婦人科医院(津波で流されなかった!?)で、右手は気仙沼出身としては近年最大の有名人(さてどなたでしょう?)の実家である旅館です。こんど行くときには更なる変化が起きていることでしょう。