院長ブログ

2022-11-25 22:52:00

庇を貸して母屋を取られる

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W杯日本がドイツに勝ちました。まずはやまやさんから買ってきたドイツビール(写真1)を一気に飲み干し全力で応援。勝った瞬間「日本をバカにしてっからだよう!!」と絶叫しましたが、予想外感は全くありませんでした。

かのドーハの悲劇はリアルタイムで見ていました。日本が終了間際まで1点リードのまま逃げ切るかと思われました。遅延行為で日本のGKがイェローカードをもらうほど、このまま早く終われと思っていた矢先、ロスタイムの失点でW杯出場を逃したのが「悲劇」の由来です。その時のプレーヤーの一人が森保現監督でしたから、今回は相当な因縁ですね。一昨日の新聞の番組欄には縦読みで「歓喜」となっていましたから(写真2)、だれだって思い出したくないはずです。しかし!

 ドイツ戦はみんな日本が不利だと下馬評でもブックメーカーのオッズでも言われていました。でも「そうかなあ‥」と思っていた人もたくさんいたと思います。個人的にもサッカーはそんなに簡単ではない、勝つか負けるかは相性とコンディションだと思っていました。

 確かにFIFAランキングとか過去のW杯の成績とか見ますと、勝ち目はなさそうです。しかし相性を考えますと日本代表選手の8人は現在ドイツのブンデスリーガでプレーしています。鎌田選手は「いつも見ている選手ばかりなのであまり何も感じない。」と言っていたように、日本人のブンデスリーガ―にしてみれば日常的で、ドイツのことはよくよくわかっていました。このことが一番大きかったと思います。

 それと、ドイツは寒い国です。いくらメキシコ湾流が来ているといっても北海道よりも北にある国です。ドイツの名産はアイスワインと言ってブドウを収穫しようとしたらブドウが寒さのあまり凍ってしまい、ブドウを絞ったら甘味だけ採れて、めちゃ甘いワインができるほどです。そんな地域から来た選手と、蒸し暑さが当たり前の日本から来た選手で、11月でも35℃のカタールで試合をしたら日本人には有利のような気がします。

 それにまだレギュラーシーズンが終わったばかりで日本チーム以上にけが人が多く(サネ出てませんでしたね)、カタールに来たらみんな風邪をひいたって話も聞きました。こんなコンディションのことはオッズには反映されるわけないです。とにかく森保監督の完璧な戦術がはまった素晴らしい勝利でした。

 さてこの論理がほとんど通じないのはスペインです。暑い国だしラ・リーガに所属している日本代表は2人のみで、コンディションも良さそう…。いーや、そんなことは無い。日本は絶対勝つ!…さて、スペインのビールってどんなんだろ?

2022-11-17 16:25:00

落葉綺譚

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 仙台の街を歩きました。思いのほか落ち葉が多くて秋の深まりを感じました(写真)。落葉や枯葉と言って思い浮かぶのは、キャノンボール・アダレイの「枯葉(Autumn leaves)」というジャズの名曲ですね。この曲は5年位前にこのブログにも書いたように、ジャズ通によるともし長い船旅に出るとき持っていけるレコード(そんな時代の話です。)が3枚だけだとしたら、何を持っていくかというとき必ずその中に入るといわれています。この曲が収録されているレコード(アルバムタイトル「Something´ Else」)は持っていませんが、貸しレコード屋さんでレンタルしてカセットテープにダビングしてあります(すごい時代の話ですね)。

 もっと古いところでは、小学校のころ流行ったグループサウンズでザ・タイガースのメガヒット曲「君だけに愛を」のB面に入っている「落葉の物語」です。当時シングルレコードのB面曲は片手間でどうでもいい曲が多かったですが、ザ・タイガースはあまりにも人気がありすぎてA、B面どちらも大ヒットしました。この曲はチョコレートのCMソングにも使われたほどわかりやすい、きれいな曲でとても好きでした。しかし後年、山下達郎さんが出したアルバム、「SEASON'S GREETINGS」に入っている讃美歌「Angels We Have Heard on High」を聞いたとき「あれ?似たような旋律がある。」と思ったのは私だけではないと思います。

 もう一曲、高校生の時アルバート・ハモンドの大ヒット曲「カリフォルニアの青い空」はあまりにも有名ですが、その次に出した「落葉のコンチェルト」で毎日泣いた高校生(今は前期高齢者)は多いと思います。しかし何年かたって、ドリームズ・カム・トゥルーが出してヒットさせた「LOVE LOVE LOVE」の歌いだしを初めて聞いた瞬間、「これって『落ち葉のコンチェルト』の日本語バージョン?」と思ったのも私だけではないと思います。まあ、あまりうるさいことは言わず名曲は名曲だってことにしておきましょう。曲は次から次と作り出され、忘れられればまた新しい曲が生まれる。まさに落ち葉の後から新しい葉が生えてくるかのように。フフッ。

 

 

2022-10-28 20:51:00

きっと良いことあるはず…。

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 もともと物理学しか信じない方なので、スピリチュアルなことはあまり興味はありません。しかし世の中で縁起が良いとか、運がいいとか言われることに巡り合うと、そりゃぁ悪い気はしません。

 季節的にブドウを食べる機会が多いですが、何気なく食べてるうちになんとハート形のブドウがありました(写真1)。ハート形のブドウの実がなる品種「マイハート」もありますが、この時はみんなまん丸な普通の品種なのに一粒だけハート形でしたので、「ついてるのかいな?」と思い込んだ次第です。

 その後、食事で生卵を割ったところ、縁起がいいと言われている双子でした(写真2)。子供の時は「気味(黄身)悪いなあ・・。」と感じたこともありましたが、「ラッキー!一粒で2度おいしい!」と卵ご飯でかっ込んだ次第です。

 そしてある朝、新聞を取りに玄関を出ると、なんとかたわらに蛇の抜け殻がフルサイズで脱ぎ捨てられていました(写真3)。前にも抜け殻のことは書きましたが、こんな見事な長さで見るのは初めてです。蛇の抜け殻に出会うと特に金目のことでいいことが起きると言われてますので、「よっしゃー!」と雄たけびを上げた次第です。

 人によっては抜け殻を保存して財布に入れたり、その写真を待ち受けにする人もいるらしいです(ご希望の方はダウンロードしてください)。が、インディ・ジョーンズと同じくやっぱり自分も蛇が苦手なのでその場は拝んで(なにそれ?)、毎朝新聞取るついでに金目の願い事を唱えることにした次第です。 

 その日は良いことが特になかったので、翌朝も拝もうと思って外に出たら抜け殻は風に飛ばされ、尻尾の一部しか残っていませんでした‥‥(寒)。こんなに幸運を予感させるような出来事が続き、期待ばかりが大きくなってしまいましたが結局いつも通り期待が竜頭蛇尾となった次第です。

 

2022-10-14 20:24:00

歯科医師の使命㊽

 

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先の10月5日はまさと歯科医院が35年前に開業した日です。

当時、開業の直前は写真のようなチラシを配らせていただきました。35年ともなりますと歯科医療もさることながら時代も大きく変化しています。インターネットもなければ現在のようなホームページだってありません。それなのにこんな紙一枚だけで私の病院に来ていただいた多くの患者様には心より感謝申し上げます。今では開業当時に来ていただいた患者様のご家族様もたくさん受診されており、つくづくかかりつけ医の立場と責任を痛感しております。 

 今でこそAコープ様、セブンイレブン様、高橋ハートクリニック様、ローソン様、コメリ様に囲まれていますが、35年前は写真にもありますように、お隣のアーバ・イシモダ様以外周りには何もなく更地の上に診療室を建築しました。写真に載っている車のスタイルも時代を感じますが、この時の道路も拡張され歩道もしっかり整備されました。 

 病院も当時はすべてアナログでしたが、今では病院内だけでもパソコンや端末は20台以上となり、レントゲンや口の中の写真、予約の状況も全てリアルタイムで画面で見れます。いまでは虫歯を治すといえば銀歯ではなく白い歯をパソコンが造りだすのが普通です。話せばきりがなく、隔世の感しかありませんねえ。しかし、やがて今から35年後の歯科医師にしてみれば『2022年って、ずいぶん原始的なことをやってたんだなあ。』となるでしょうが、常に次の進化を意識して新しいことを学び、全力で診療に取り組んでいきたいと思います。

 

 

2022-09-30 07:17:00

現代の日本から海外へタイムスリップ

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先日、宮城県美術館で開催されていた「ポンペイ特別展」を見に行ってきました。ポンペイは紀元前2世紀ころから栄えていた南イタリアの古代都市でしたが、北西にあるヴェスヴィオ火山の噴火によって紀元79年に「埋没」しました。現在は発掘作業が進み、古代史、美術史、文化史への影響は半端ないです。子供のころポンペイという地名は知っていましたが、(埋没しているので)どこにあるのかわかりませんでした。しかし中学の英語の教科書にヴェスヴィオ火山の噴火でポンペイという都市が消失した話が載っていましたので、「あー、なるほど。」と分かりました。一つの都市が噴火で一瞬にして埋没したわけですから、タイムカプセルそのもの。世界史が嫌いなくせに人間の歴史に興味がある自分としては願ってもない展覧会でした。自分が生まれる2000年も前にこんな暮らしをしていたんだと思っただけで展示物の前で固まってしまいました。

さて帰りはイタリア料理ではなく、和食にしようとお弁当屋さんに寄り弁当を買いました。テンション上がっていましたのでちょっと高めの弁当に『ポン』とお金を出して『ペイ』しましたが、「毎度ありがとうございます。」の声でその店をちょっと離れたたところで、「お弁当―!お忘れですよー!」と買った弁当を持たずに帰るところでした。買った記憶が『埋没』してました・・・。

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