院長ブログ
為せば成る、けど思っても成る。
先日、自分の歯の治療で外科的な処置を行いました。そのため少しの間は飲酒、入浴、激しい運動はできませんでした。食事はできますがアルコールはダメなので、代わりに何を飲むか考えました。炭酸もダメなのでノンアルコールビールだってダメです。そこで考えたのが写真にあるような赤ワインに見えて赤ワインではない、赤ワイン用のブドウ品種で作ったぶどうジュースです!
病気に対する新しい薬が開発されると、治験と言って生体においてどれだけ効果があるか試すことがあります。こうした場合、ただのお菓子なのに「これは高血圧の治療薬です。」と言って服用してもらうと、なんと一時的に血圧が下がることがあります。これはプラセボ効果といいますが、治験の時は何も言わずに服用してもらうのが基本です。
そこでこの時は、そのぶどうジュースを飲むときに「やっぱり赤ワインはうめえなあ。」とか「あー、酔ったなあ。」とか何度も大きな声で呟いているうちに、「まあ今日もお酒飲めたからいっか。」てな気持ちになったような気がしました…けど。
もう一枚の写真は同じ日に食べたビザ用のとろけるチーズ…ではなく、なんと加熱するととろけるチーズみたいになる豆腐です!さすがにこれは出来が良くて初めての人には区別はつかないほど本物のチーズに近く、プラセボ効果を期待せずともチーズと思えばチーズでいけます。
昔、作家のトルストイ氏が自転車で走っていたら道の真ん中に大きな石があって、「やべぇ、ぶつかんじゃねえか?」と思い込んだら、ほんとにぶつかって転倒したって(ホンマかいな。まるでポンコツ。)話を覚えていますけど、思い込むことが行動に反映される典型ですね。
それより女子サッカー・ワールドカップで日本が優勝したとき、エースの澤穂希選手が「ワールドカップ優勝は絶対叶える夢だと強く信じていたから世界一になれた。」と語っていましたが、これは強く信じれば夢もかなうということのお手本ですね。
いずれにしても強い意志や気持ちが自分の行動を左右するということになります。そこでこれを機会にしばらく禁酒すると強く信じましたが、なぜ昨日は気づいたら普通の赤ワインを飲んでいたのでしょう?