院長ブログ

2020-01-06 22:10:00

帰去来Ⅸ

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  新年あけましておめでとうございます。本年もまさと歯科医院をどうぞよろしくお願いいたいします。また、毎度当医院のHPの奥の奥にありながら、この稚拙な院長ブログまで到達された方には、心より敬意と感謝を申し上げます。
 さて、年の初めは気仙沼に行って来ました。震災からもうすぐ9年ですので、さすがに当時の被害を直接うかがわせる姿を見ることはなくなりました。仮設ではない何年も先を見越した堅固な建物がそこら中に建って、あるいは建設中でした。ただ手付かずの空き地もそれ以上に目立ちますが、そこがすべて充足するのを望むのは遠大な話でしょう。今は徐々に形となっって現れた新しい気仙沼の姿に期待したいと思います。
  1枚目の写真は私の生家があったあたりから大島方向を撮影したものです。大島大橋はさることながら、さらに大きなプロジェクトであるベイブリッジを建設するための巨大なタワークレーンの威容が写っています。2枚目は夕方の同じ方向の写真です。手前の岸壁から昔のフェリー船着場と対岸まで鮮やかにライトアップされたのにはびっくりしました。こうして気仙沼本来の観光地としての地力が少しずつ、しかも新たな形として戻ってくることにワクワクします。
  驚くことがもう一つありました。地元の新聞『三陸新報』に掲載された記事によりますと、以前このブログで紹介した(2018.6.14付)、最も期待する気仙沼のホテル「網元の宿 磯村」が旅行雑誌「じゃらん」の「泊まって良かった宿大賞2019」のホテル朝食、夕食の2部門でなんと東北ナンバー1になったことです!実際ネットで確かめたらもっと驚くことにホテル総合部門でも東北第3位でした。再建してまだ1年半なんですけどね。「なんか海とか見たいなぁ。」なんてふと思うみなさん。まず気仙沼行ってみましょう。そして泊まって魚介が食べたいなら迷わず「ホテル磯村」でしょうね。

2019-12-28 22:04:00

終わらない美

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 今年ももうすぐ終わります。病院の診療室の12月のカレンダーには『有終の美を飾ろう』というフレーズが書いてありました。『有終』とは仕事を成し遂げることですが、歯科診療という仕事には終わりが無い気がします。
 21日には大学の宮城県同窓会の勉強会が仙台でありました。講師は大学の15期以上後の後輩2名でした。1名の先生は人が食物を飲み込む動作『嚥下』をビデオに撮影した症例等を見せていただきました。これにより嚥下のメカニズムが視覚的に観察できますので、誤嚥の予防には無くてはなりません。もう一人の先生は歯科におけるデジタル化についての講演でした。およそこれまで人の力で行われていた技工操作(入れ歯や銀歯を作ること)が、ITやPCにとってかわられるということでした。2人の先生とも、わたしが大学病院に在籍していた時に専門としていた領域の出身ですので、当時からすれば想像を絶する(そりゃもっともな話ですが)内容でした。このような発表を目にするたびに、歯科に終わりなんてないと思わされます。
 来年も研鑽を積んでより真摯な診療にまい進したいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

2019-12-21 21:59:00

七福神なのか宇宙神なのか

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  楽天の石井GMの手腕には一喜一憂させられます。去年はライオンズから浅村選手をFAで連れて来ました。優勝チームから最下位のチームに行くなんてと、かなり衝撃的な移籍でした。西武から帰ってきた絶大な人望を誇る渡辺直人選手や岸投手もいますが、石井GMが『将来を考えた時複数のチームを経験するのは大事だ』という説得が効いたらしく、ひょっとして彼にはカリスマ性が有るのでしょうかね。
 はじめは三木谷オーナーのお友達というだけで、かつて野村監督が新庄選手を『宇宙人』と呼んでましたが、石井GMは二代目の『宇宙人』でしたのでちゃんと仕事できるのかなと思いました。しかし浅村選手や変則フォームのブラッシュ選手、ブセニッツ投手と連れてきた新戦力が活躍し、おやっ?もしかしてと思った1年でした。石井GMの人脈は三木新監督はじめコーチはヤクルトから、選手は西武からと言われてましたが、今回ロッテから鈴木大地選手が来たのにはびっくり仰天!ロッテの鈴木といえば楽天で言うなら銀次選手あたりですから、すごいとしか言いようがないです。しかも西武では先発も抑えもできたメジャーリーガーの牧田投手と契約した時は、『え?マジで。』とびっくり。それだけではなくなんとロッテの涌井投手もつれてきたのには3度びっくり。牧田投手も涌井投手も西武にいた時に石井GMと一緒に活躍してましたけど、それだけで連れてこれるもんかねと感心しました。もっとも涌井投手は高卒1年目から辛抱して使ってくれた伊東監督を追っかけてロッテに移籍しましたが、井口監督に代わってからはさっぱりですので、こっちの石井GMを頼ったのでしょうかね。これだけの選手を集められるなんて石井GMはまさに楽天にとっては1人で七福神です。
 しかし…。
 先発3本柱の一角美馬投手を簡単に移籍させ、昨年の最下位から3位まで引き上げた平石監督はたった1年で実質クビでしたし(来年は前代未聞のホークス打撃コーチ就任!)、震災を乗り越えた楽天の顔ともいうべき嶋捕手も手放しました。こういうのは東北出身のファンがGMなら絶対ありえない編成だと思いますけど…。まあ相変わらずどこかマイペースな宇宙神(人)ですね。しかしヤンキースのマー君が嶋捕手のことを聞かれて言ったように、大リーグなんかチームの選手が頻繁に入れ替わるのは普通ですし、所詮プロ野球は結果オーライの実力の世界。来年の結果を待ちましょう。

2019-12-16 21:57:00

遅寝も三文の徳

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 次の日が仕事とわかっていても夜更かししてしまうことがあります。翌朝起きて「クソー。早く寝るんだった。」なんてことはしょっちゅうです。でも夜更かししていい事もあります。
 この前、日曜の夜だというのに遅くまで起きていて、テレビをつけていました。夜中はあまり良いコンテンツはありませんがその日は女子ゴルフの全英オープンをやっていて、「そういえば渋野日向子が最終日2位スタートだったなあ。」と思い出し、チャンネル回した時は上がりの3ホール辺りでした。画面を見て「おおー!まだ2位か!」と驚かされ、結局ラッキーにも最後の優勝パットまで見届けました。で、この日寝たのは午前2時過ぎ。
 かと思えば別の日、午前0時過ぎに寝ようとしてテレビを見たら、ブンデス・リーガのブレーメンとウォルスブルグの試合が始まるところでした。ブレーメンといえば半端ねえ大迫の所属チーム。果たして大迫はワントップのFWで先発してました。前に日本代表の試合で怪我をしてしまい、ドイツに帰ってのリーグ戦に出られずブレーメンから日本に轟々の非難が来たので、重要な戦力なんだあと思ってました。この日はゴールエリア内でのシュートが相手のハンドを誘い、ペナルティによる先制点を得ました。こうやって日本人選手が世界のトップリーグで堂々とFW張るなんてと、スカッとした気持ちになりました。早く寝るつもりがこの日も午前2時過ぎ。
 かと思えばこれも平日の夜。その日はお酒を飲んで迂闊にもテレビをつけながらうたた寝してしまいました。テレビは夜中ですから天気予報の固定画面にBGMでしたが、その朦朧とした耳に甘美で切ない曲が聞こえて来たとたん、ハッと目が覚めました。「このメロディラインはSASみたいだが、歌っているのは桑田ではないし、いったいなんていう曲?」と驚きつつ、サビのフレーズを何度も復唱し翌日歌詞検索サイトで調べたところ、その曲は織田哲郎の「君の瞳にRainbow」でした。織田哲郎といえば「いつまでも変わらぬ愛を」がメガヒットしましたが、ZARDやTUBE、大黒摩季にもヒット曲を提供しているマルチアーティストです。この日すぐに格安CDを買い求めて日々聴きまくっています。SASやZARD、TUBEなんて平成生まれの人たちにはわからないでしょうが、昭和の歌なんてもう聞き尽くしたと思っていましたので、まだこんな歌に巡り会えるのは夜更かしの賜物ですね。この日、寝たのは3時頃でした。
 当然のことながら夜更かしの翌日は目が真っ赤で「俺の瞳にYuuyake」です---。
2019-12-16 21:55:00

歯科医師の使命㉝

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 12月 8日は東京都品川区旗の台にある昭和和大学上條記念館で開催された日本補綴学会東京支部の学術大会に出席してきました。東京支部は昭和大学、日本大学、東京医科歯科大学、日本歯科大学、東京歯科大学で構成されています。補綴歯科学は失われた歯を立て直すことによって機能や審美性を回復させる領域です。演題の多くは、インプラント関係、最新の被覆冠(かぶせもの)、取り外しの義歯などについてでした。舞台での発表はその時間まで待たないとなりませんが、若い先生が専門医取得のためのポスター発表というセッションがあり発表内容がポスター形式で掲示されているので、これは一気に閲覧してきました。いずれにしても最近の補綴学の動向や若い先生の取り組み方を直接見ることができてとても刺激を受けて勉強になり、これからの研鑽のヒントを得て帰ってきました。
 ところで昭和大学上条記念館は東急大井町線の旗の台駅近くにありますが、駅の改札を出たらそこは一方通行の小さい商店街の通りでした。紙の地図は持って行ったものの、目立つ建物が無く「え!?どっち行けばいいのさ。」と迷い、今の若い人みたいにグーグルのアプリもありませんから、「ヤバイ。遅刻するわ。」と焦って天を仰いだところ、低い商店街の後ろに巨大な建物がありちゃんと昭和大学と表示があるではありませんか。「助かった!けど、やっぱり広い都会を歩くのは苦手なんだよね。」とやや卑屈になった日でした。