院長ブログ

2020-09-23 08:57:00

歯科医師の使命㊲

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 当医院では「かかりつけ歯科医強化型歯科診療所」(通称『か強診』)としての届け出を出して認可されております。
 この『か強診』とは---
 医科でも歯科でも患者さんに日常的、定期的に診てくれるかかりつけ医がいて他の病院とも連携をとり、もし在宅での医療が必要になっても往診の体制ができていればその患者さんの重症化が防げ、かかる医療費も抑えることができるということがわかっています。そこで歯科ではかかりつけ医としての役割が重視されるようになり、特に一定の条件を満たしている診療所は『か強診』としての認可を受けることができます。
 しかしこの条件は非常に厳しく、『か強診』は全国約70000の歯科医院の約10%程度しか認可されていません(平成29年4月現在)。その条件を具体的に上げると、口腔内、外のバキューム装置がある、歯科衛生士が勤務している、AEDや血圧計等がある、感染予防体制ができている、近隣の医科と連携が取れている、様々な特定の診療実績がある、歯科校医や介護認定委員の経験がある、歯科医師が決められた研修を受けている---等々上げたら止まりません。このほとんどの条件を申請を更新する今年の3月までに満たし、最後に歯科医師の研修を3月に受講予定だったのですがコロナの影響で研修会が突然中止となってしまいました。これはびっくり仰天、動揺しましたが、厚生労働省より「受講できるようになったときで良い」と天の声をいただきほっと一安心しました。
 しかし通常研修会と言うのは大勢の歯科医師が集まる「3密」のため現在でも全国どこでも開催される雰囲気はありません。そこにまた厚労省より日本歯科医師会が常時主催しているWEB上の動画による研修(E-System 写真)で振替ることができると7月にお達しが届きました。これにより今月E-Systemにより規定の研修を受講し全ての単位をクリアしました。これで晴れて完了ということになりましたが、普段研修会といえば瀬峰以外の土地に出かけて行って、知ってる先生と久しぶりに会ったり、道に迷いながら会場に着きおにぎり食べつつ受ける時と違い達成感、充実感が極端に乏しいのは言わずもがな、です。