院長ブログ
夕陽のガマン
最近は日が長いので診療終了後に車で近くの内沼に行ってみました。外出はとにかく人のいないところを選んで出かけます。車が止められる畔を見つけましたが、魚釣りに来ているらしい車一台あるだけでとにかく広い自然を堪能しました。写真1はその時の沈む夕陽です。前にも書きましたが朝日より夕陽が数倍好きですね。やっぱり時間的にこれからお酒を飲む的な期待が大きいからでしょうか。
この写真の太陽は周りがだいぶお日様感いっぱいですが、日食の時だけに見える太陽の周りのガスの層が『コロナ』と言われています。『コロナ』ってラテン語で『王冠』を意味するようですが、太陽のガスの層が同心円状に王冠のように見えるからのようです。そして今回のウィルスもその表面にある突起が王冠のように見えるからその名がついてるらしいですが、こんな偉そうな名前ではなくもっと凶悪さを思わせるような言い方はなかったんでしょうかねえ。今回の騒動でイメージが大分変ってしまいました。いまファンヒーターのメーカーやたまに飲むメキシコのビール、トヨタの車など『コロナ』と名前がついてるために甚大な風評被害が起きている商品がいっぱいあっていい迷惑だとおもいます。
しかし王冠といえば一般的な言い方は『クラウン』でしょうね。この日家に帰ってきてから思いつきで『ミルククラウン』の撮影にチャレンジしました。しょう油皿に牛乳をためて上から牛乳を一滴垂らして撮影したのが写真2です。もちろん超高速カメラではなくただのスマホのカメラですから連続撮影を繰り返し、4回目でやっとそれらしきミルククラウンが撮影できました。
それと我々の歯科治療ではムシ歯になると最終的にかぶせたりしますが(写真3)、そのかぶせ物は専門用語で『クラウン』、日本語では『冠』と言います。でも表面は何の突起物もないツルツルなんですがね。今までこの呼び名で不都合を感じたことはありませんが、いつの世も物に例えて名前を付けるときは誤解や矛盾を生まないようにしたいですね。
夕陽も沈んだ今夜は茶色のビンの『王冠』を抜き、人と会わないガマンの憂さを晴らしたのでした。
自粛解除なれど
緊急事態宣言が全国的に解除されました。
そうはいっても自宅にこもる習慣はすでに板につき、在宅の日々は変わりません。ただ運動不足も心配ですから、家の中の片付けもあらかた終わりましたし最近は家(病院)の周りに出ることにしてます。それで先日の夕方には普段あまり歩かない近所からわが病院を見て来ました(写真1)。近くの小高い丘から眺めるとうちの病院はこんな風に見えます。この広い空間にポツンと建っていますので、コロナにはなんとか来ないでもらいたいなと思います。写真2はその散歩から帰って病院前で撮影した病院東側の風景です。西側の天気はいいのですが東の空は黒く重い雲で覆われ、『夏が近いとこんなんだよなぁ。早く夏来ねえかなあ』と思いつつ写真を撮りました。それから家の周りを歩きゴミを拾いながら病院の入り口前に来ると、その壁の上になんとツバメの巣ができつつありビックリです(写真3)。宮城県ではツバメの巣が家にできるのは縁起が良いことだという話も聞きますが、病院玄関の真上ですのでフン対策もどうしたものかと複雑な気持ちでした。しかしよく見ると巣の出来具合からしてどうも『空き家』のような感じです。とにかく益鳥ですから様子を見たいと思います。
最近読んだ気管食道科専門医、西山耕一郎先生の『肺炎がいやならのどを鍛えなさい』という本の中で「嚥下(飲み込む)」という字は、口へんに燕と書きますが、中国での漢字の語源はツバメの親鳥が雛に餌を与えるとき、雛は大きく口を開けて餌を一気飲みするからというところにあるそうです。さらに英語では飲み込むことを「swallow」といいますがツバメのことも「swallow」といいますがこれは偶然らしいです。
それとツバメネタが出てくるといつも思い出す童話が、オスカー・ワイルドの「幸福な王子」です。子供の頃はこんな悲しい話は子どもが読む話じゃないと思ってましたが、今ではこの王子とツバメのようにはなれませんが気持ちだけは目標にしたいと思いますね。ツバメといえばもちろんプロ野球のヤクルト・スワローズ。6月19日からプロ野球も開幕することになりました。ここまで長かったため今ではヤクルトの嶋捕手もキャンプでの骨折が回復したようです。選手の準備はもちろん感染予防体制を整えうまく開幕できるといいですね。
A列車で行こう
自宅から不急不要の外出をしなくなってもう1か月以上過ぎました。緊急事態宣言が出る前から病院隣りの自宅と診療室を行ったり来たりの毎日です。歯医者の同級生から、『家の片づけもほとんどするところが無くなった。』と言うメールを見るにつけ、似たようなもんだなと。 自分も家の中にある使えそうで使わないモノの断捨離を決行。だいぶすっきりした反面『こんなのがあったんだ!』的な有効利用できる代物も発見。再び脚光を浴びせてます。
今の時代音楽を聴くといえば、スマホから耳に入れたうどん(ワイヤレスヘッドホンのこと)で聞くのが一般的です。自分が今でも得意がってワイヤ―ドのヘッドホンで聞いているアイポッドなんてのは、もう化石なんですねえ。そもそもアイポッドと言うデバイスも販売終了で中古でさえ手に入らない時代です。それなのになんと先日は12~3年以上前に使ってた『システムコンポ』がダンボールの中から出土しました(写真1)。このシスコン、使えるメディアはDVDとCD(今じゃ大化石)と一時きらめいたMD(おー懐かしいー!)とカセットテープ(すでに死語)です。そしてAM、FMラジオも聞けます。おまけに今の人たちには理解できない『AUX』端子があるので、コードさえあれば得意のアイポッドも聞けます。しかもレコードプレーヤーでさえつなげば聞けます。アイホン万能の今にして、なんという神!ということで先週あたりから食事をするテーブル脇にこの神様は鎮座しております。 当然夕食はこの神様が奏でる旋律を聞きながらと言うことになります。午後の診療が終わってお酒を飲みながら聞き始める音楽となると、ちょっとノリの良いテンションが高くなるような曲から入ります。
先週のとある日の夕食時の流れは……
最近購入したデュークエリントン・オーケストラのアルバムからテーマ曲ともいえる『A列車で行こう』で始まりました。大学生の時初めて買ったジャズのLPレコードがデュークエリントンとジョンコルトレーンの共演アルバムでした。下調べも基礎知識もなくなんとなく買った割にはすごいアルバムを買ったもんだと後で驚きましたね。腹も満たされ酒もいい感じになると、ビッグバンドからトリオになります。ガチですが一番好きなのはオスカーピーターソン・トリオなのでかつて格安で買ったCDセットを延々と聞きました。その後酔いもまわり『あー、一生に一度でいいから本場のニューオリンズとかで生のジャズ聞いてみてぇなあ…。』と現実逃避、外出自粛からの脱出願望に浸りました。やがてレッドガーランド・トリオやチャーリーパーカー2世のソニースティットに移ると、願望は雑誌に載ってたポリネシア(写真2)に扇動され『ポリネシアの無人島にゃコロナなんて無いんだろうなあ…。』と。この時の写真はクック諸島のアイツタキでしたが、昔からタヒチのランギロアとともに、『ここにも一生に一度でいいから行ってみてぇーなー。』とも。でもクックにせよタヒチにせよ、その昔こんな絶海の島々にどうやってたどり着いたんでしょうね。マオリの皆さんすごすぎです。今だってアイツタキには直行便なんて無いし、どうやって行けばいいのでしょう…?
そうだ、A列車で行こう!!
3密ではなく桜密
昨日はお花見をしました。と言っても酒なし、飲み仲間なし、ゴザなしのいわゆる『3密』抜きの車中花見でした。
外出自粛をしてますとウィルス感染の可能性は確かに低くなりますが、みなさん同様ストレスがたまりますし我々中高年にとっては運動不足が心配です。しかし出かけないと頑張っていても最小限の食料品は買いに行かなければなりません。それで昨日はお味噌やそばつゆなどを買いに登米市登米の老舗小売店まで車で出かけました。街なかのスーパーとかは人が多いのでなるべく避けてるわけです。その道中、あまりの陽気とほうぼうの満開の桜に目を奪われつつ、大きな深呼吸を何度もしてるうちにストレスは自然に解消された感じです。そして買い物を済ませ、眺めた北上川の清流に残りのストレスも洗わせました。
さて瀬峰に帰ってくる途中の南方中高石から米山にゆく道路の両側に咲く桜並木があまりにも鮮やかでしたので、ヒマだし桜並木が途絶えるまで行ってみようと、その道路方向に曲がりました。桜並木が途絶えたらUターンして帰ってこようと思ったら続くわ続くわ(写真1)なんじゃこりゃー。しかも桜の花の量も半端なくまさに桜(写真2)のトンネル!かつて仙台の光のページェントの下を偶然車で走行して感激したことがありますが、距離がけた違いです。結局走行距離約5kmもの道路沿いに写真3のような桜が咲いていたのには感動しました。
さすがに道路端でゴザ広げて宴会してる人は誰もいませんでしたが、車を止めて写真を撮ってる人は何人もいました。またUターンしきれず田んぼのあぜ道で立ち往生している車がいたりしましたが、私も民家さんの私道でUターンさせてもらって戻りましたがみんな同じでした。帰りの街道もどの車もゆっくりでしたし、次から次と本道路から車が曲がって入ってきます。今日は強風の肌寒い雨の日となってしまいましたので、とてもラッキーな息抜きの日でした。
それにしても運動不足だけはどうにもなりませんねえ。
赤系フード
新型肺炎にはとても困っています。
感染予防のため最近は外出を極力避けるようにしてますので外食はしないので内食がほとんどです。それはそれで対応してますが、家の食品や調味料をよくみるとあることに気がつきました。それは『赤が多い』ことです(写真)。食品や調味料に赤系が多いのは食欲が関係してるみたいです。さらにスポーツの世界では赤いユニフォームのチーム(選手)は有意に勝つ確率が高いというデータまでもあるそうです。逆に青色はそうではないようです。ふーん、ですね。
どうやら原始の時代から肉や魚は赤が主体なので、それらを食べるのは当たり前だけど青色の食物なんて滅多に出会わないのでためらいが出るからではないかということらしいです。確かにウチにある食品で青いパッケージと言えば昔ながらのアジシオの容器だけですし、スパゲッティのソースがもし真っ青だったらかなり引きますよね。色彩心理学によると赤は食欲を促進させ青色は減退させるようです。スポーツでは赤だと闘争心がよりかき立てられるそうです。色の種類によって人間の感覚に与える影響も様々で、例えばピンクだと「不安を和らげ気持ちを優しくしてくれる」という効果があるみたいです。ちなみに当医院のスタッフのユニフォームはピンクです。
またヨーロッパなどには色ではなく、植物の精油による匂いによって病気の症状を和らげたり、ストレスの緩和やリラックスを目的としたアロマテラピーという伝統療法があります。フランスでは通常の服用薬同様、薬剤師がフレグランスを処方し患者さんの美や健康に役立っているそうです。
さてコロナウィルス。阪神の藤浪選手や、森三中の黒沢さんは味覚も嗅覚も感じなくなったそうです。このような人間としての感覚まで狂わせるとは本当に悪どいですね。絶対感染予防を心がけ負けないようにしましょう。