院長ブログ
怖いもの見たさ
人はどうして蛇が嫌いなんでしょう。かのインディ・ジョーンズも蛇が一番嫌いでした。作家の阿部公房氏は人が蛇を嫌うのは「日常性の欠如」だと言ってました。つまり人間は動物に手足(日常性)が無い(欠如)ことを想像できないからだというわけです。しかし手足のない動物は山ほどいますし、ウナギなんかシルエットは蛇同然ですが皆さん大好きでしょ、かば焼きなんかサイコーだし。やっぱりウロコの模様でしょうかね。
ところが、実は蛇は幸せや健康をもたらすキャラクターとして有名です。それこそWHOのロゴマークなんてもろ蛇ですし、子供の時から蛇の夢を見るとお金が手に入るよ、と聞かされていました。実際一度もそんな夢を見たことがないので経験がありませんが、蛇は弁財天様(豊穣、蓄財の神様)の使いとも言われています。ですから、隙間から蛇が頭を出しているのを見つけた時、気持ち悪かったですが逆に「こりゃなんかの実(巳)入りがあるかも。本棚の隙間に落ちていたお金が見つかるとかさ。」と、調子の良い望みを持ったものですが、ちなみに今日まで何もないです。
そういえば、脱皮する蛇のウロコの抜け殻はしっぽの先から口の先まで一枚仕立てになっているそうです。当然目にあたる部分もそのウロコで一様に覆われています。蛇は動きますからやがてウロコの表面はざらつき、当然目を覆っているウロコもガサガサになり視力が落ちてくるそうです。しかし脱皮するとこのガサガサした目を覆っていたウロコも全て剥がれ、全身つるつるになり、いきなり視界が良くなるらしいです。これが「目からウロコが落ちる」という言葉の語源らしいです。
歯科医師の使命㊷
今回は2回目のレポートです。接種していただいたのは前回と同じ高橋ハートクリニック様。問診票も前回同様で1回目の副反応を確認され、前回と全く同じ流れで接種します。一つだけ異なったのは前回は左腕でしたが、今回は右腕でした。接種時の痛みもほとんど同じで、その後の肩の痛みは前回よりむしろ軽かったほどです。終わった後、接種記録書にロットナンバーのシールを貼ってもらい帰ってきました。翌日は瀬峰小学校の歯科健診があり、やや不安でしたが健診時は全く影響なく、発熱、倦怠感、頭痛もなくやや拍子抜けでした。
ところが同じ2回目の接種を受けた当医院のほとんどのスタッフ(全員女性で30代以上)に副反応が現れました。接種直後は無反応でしたが、帰宅した夜から翌日にかけて発熱、体調不良、関節痛などの副反応が続出、半数以上が早退や欠勤することになりました。このことはある程度想定していましたので、病院の診療に大きな影響はありませんでしたが、「2回目は副反応が強くでる。特に女性や若い人ほど。」と言う一般的なデータを裏付けることになりました。翌々日には全員ほぼ通常の状態に戻りましたが、こうなりますと今後接種を予定している特に女性の方は、2回目の接種翌日は休日にするか予定を入れておかない方が無難な気がします。
歯科医師の使命㊶
その後はアナフィラキシーショック等の副反応が起きないかどうか、待合室で15分待機しましたが、特に何もありませんでした。最後に、接種したワクチンのメーカー・ロットナンバーのシールを貼付した新型コロナワクチン接種記録書という用紙を受け取り帰って来ました。次回は3週間後だそうです。
接種翌日は痛みの程度は明瞭になり、手を挙げるとちょっと痛いですが、机上の仕事や診療はほぼ問題なしです。熱や倦怠感もありませんでした。午後には腕の痛みはやわらぎ、だんだん気にならなくなりました。接種翌々日は肩の痛みは残ってましたが、ほぼ正常になりました。
最近は変異株が席巻し、若者にも多く感染しさらに後遺症も年齢に関係なく起きています。幸い、最近の論文では今回のコロナワクチンは変異株にも一定の効果があるとされていますし、接種を希望する人の割合も急激に増えています。今の供給体制は十分といえませんが、早く一般の皆さんも接種できるようにしてもらいたいと思います。
喧騒から逃れるために
自粛生活も2年目に入りました。遠出、会食はしないにしてもじっと家にいるわけにはいきませんから、休診の日は人気のない自然に出かけます。先日の休診日は晴天だったので、ウォーキング目的で近くの長沼へ出かけました。駐車場にはちらほら車は止まっていましたが、長沼周辺の歩道を歩いても人とすれ違うことはほとんどありませんでした。
この日もまたオルレ日和(写真1・長沼の上空)でしたので歩道に従って歩けるだけ歩きました。栗原、登米のすごいところは、例えば花山の花山湖(写真2・去年の今頃)や登米の長沼(写真3)の写真を知人に送ると「どこにいってきたの?日本?」と返ってくる美しさと雄大さです。この日も長沼の水面上に広がる青空に圧倒されました。自分が最も好きな風景も海と雲のない空が一体化している夏の水平線です。
よく人が海や湖に行きたがるのは、地球の生物は海で誕生したから帰巣本能だとか、母親のお腹にいるときに羊水の中にいたから水に戻りたいのだろうとか言われたりしてますが、むしろ恐怖だけど海の向こうの未知の世界に行ってみたいと掻き立てられるからのような気がします。海の縄文人や海洋民族の人々の冒険心の根本はそれだと思いますね。またこのような木々の間を歩くと落ち着けるのは、植物の緑に触れると、心の病いや認知症の症状改善に効果があると言う研究を聞いたことがあります。そりゃなんたって光合成で酸素を出してますからね。深呼吸すれば空気がうまいわけです。
つうか皆さん同様コロナから逃げたいのが本音です。
健康も坂に車を押す如し
前回のブログでは俗人の健診の様子を書きました。それに加え一年の計は健診の日にあるということで気持ちが萎えないうちにと、7日の日曜日はトレッキング(もどき)に行ってきました。最近の河北新報に登米市豊里に昨年3月オープンしたオルレの登米コースのことが載ってましたので、急に行く気になったわけです。スタートは豊里公民館(写真1)だそうなので駐車場に車を停めさせてもらい出発。全行程22キロなのですが、さすがにいきなり全踏破は無理なので、途中の北上川が見えるところまで行ったら帰ってくることにしました。
宮城県内のオルレのコースは唐桑と鳴子と奥松島とこの豊里です。行ったことのある唐桑は海沿いでアップダウンが有り、確かに山道だなと感じました。しかしこの豊里コースは平坦で見晴らしの良い道をひたすら歩く感じです。線路沿いのあぜ道(写真2)などはまっすぐで、雲が全く無い空だったこともあり、アルバート・ハモンドの「カリフォルニアの青い空」を歌いながらそのリズムで行進しました。やがて大海のような北上川(写真3)に出会い清々しい気分になったところで駐車場に引き返して終了。太陽も眩しく、やや汗ばむ感じで爽快感満点でした。
「気分いいなあ。やっぱり生活習慣を変えよう!」と意気込んで帰りの車で流れてきたのはエリック・クラプトンの「Change the world」でした。「そうか、自分の世界を変えないとな。」とテンアゲでしたが、この曲の歌詞のほんとの意味は「もし世界を変えることができたら…。」ってココロみたいですけど。