院長ブログ
歯科医師の使命㊻
断水もありました。
トラウマ PTSD 二度あることは三度ある
地震にやられました。しかもまた3月です。写真は直後の病院の棚から落下して散乱したカルテです。自分が幼稚園の頃、チリ地震津波を経験しました。気仙沼にあった生家の二階の窓から大人の膝あたりまで浸水した道路を呆然と眺めたのを覚えています。そしてそれが自分の中の「リミット」であり、「もうあれ以上の津波は来ない。」という基準がその時以来できていました。しかしそれをはるかに突破したのは東日本大震災であり、その後はもうそういう基準というものはあてにならなくなってしまいました。震災前は地震が来ると、「ここまで揺れればもう収まるだろう。」という気持ちが8~9割でしたが、今は逆にもっとひどく揺れるんじゃないかという恐怖感の方が大きいですね。今回の地震でも揺れている最中そのはざまで結構ストレスを感じました。ただ、今では宮城に住んでいる以上は地震が来たらどうしようではなく、すぐまた来るという認識と備えで対応しようと思っています。
氷瀑から北帰行へ
写真1は先週の病院通用口付近の植栽の様子です。この日はとても寒くて雨樋から流れた水が凍ってしまいまるで氷瀑みたいです。しかし早いもので今週は暖かくなり渡り鳥たちが北へ帰る北帰行の時期になりました(写真2)。
氷瀑といえば北海道の層雲峡や日光の華厳の滝が有名ですが、自分が滝でイメージするのはむしろ石川さゆりさんが唄う「天城越え」に出てくる「浄蓮の滝」ですね。演歌というのは情念のメッセージで、こんな詞がちりばめられた「天城越え」は心に響きます。でももっとすごいと思うのは北原ミレイさんの「石狩挽歌」という歌で、詞はなかにし礼さん作詞ですが、これはほぼ文学ですね。こんな重厚な歌が演歌と言って昭和の時代には歌謡番組で普通に流れていたのですから、今どきの楽曲では考えられないです。それと北帰行とは渡り鳥が北へ帰ることを言うようですが、どうしても小林旭さんが唄った「北帰行」を連想してしまいます。やっぱり自分は演歌世代なので発想が演歌ですね。
さて栗原市周辺の渡り鳥たちが北帰行で帰るのはシベリアのようですが、シベリアといえばいま国際紛争真っただ中にいるロシアです。なぜ国家のトップがあのような侵略行為を主導するのかよくわかりません。先日行われた宮城県の公立高校入試で、国語の漢文の問題文に「君能く清静ならば、百姓何ぞ安楽ならざるを得んや。」とありました。つまり「君主が心清らかであれば人民は安楽とならないわけがない。」ということですが、かの暴君にも読んでもらいたいですね。でも読んだところで漢文ですしプーチン(チンプン)漢文(カンプン)でしょうね。
歯科医師の使命㊺
17日昼に医療従事者としての新型コロナウィルスの3回目ワクチン接種をしてきました。1、2回と同様、近くの高橋ハートクリニック様で行いました。今回の接種券は住民票のある自治体から送られてきました(写真1)。その他にプロセスはほぼ前回までと同じです。注射の痛さは前回同様ほとんど感じませんでした(写真2)。接種後、午後は診療でしたのでやや心配でしたが、前の2回ともほとんど副反応を感じなかったように、この日は何ともありませんでした。
厚生労働省のHPによりますと3回目の副反応は2回目の状況とほぼ同じであろうと書いてありましたが、大体その通りですね。確かに注射した部位は痛みが残りましたが、頭痛や倦怠感などは感じませんでした。夜も風呂に入り普通に眠れましたが、朝からは徐々に腕の痛さがクリアなものとなり、やや上げづらくなりました。しかし2日目も腕の痛みのみで普通に仕事ができました。3日目も腕は腕は上がりますがちょっと痛いくらいです。あとはこれといって何もなく、このまま終わりそうです。ただ、3回目でけっこう具合が悪くなった話も何人かから聞きましたので、慎重な対応はすべきだと思います。また、いくらワクチンを3回接種したと言っても感染を遮断するものではありませんし、ましてブレイクスルーの多いオミクロン株への効果は絶対ではありません。今まで通り感染予防に注意するしかありませんね。