院長ブログ
里の秋
それにしても冬になると渡り鳥が日本にやってきますが、子供の頃はなんでわざわざ寒い日本にやってくるんだろうと不思議でした。しかし実は極寒のシベリアからむしろあったかい冬の日本に食糧を求めてやって来るんだと知り「どんだけ寒いのが好きなん?」と驚きました。ダウンジャケットは鳥の羽毛ですから、そりゃあ鳥は寒さにゃ強いわけです。
渡り鳥ネタでこれまで最も驚嘆したのは、体長25センチのコオバシギという渡り鳥の話でしょうね。南米南端に住むこの鳥は毎年北極圏まで移動するそうです。なぜアメリカ大陸の南の端から北の端までわざわざ渡るのでしょう。よくわかりませんね。しかも途中アメリカ東海岸でカブトガニの卵を食べに寄って、燃料補給するそうです。そもそも赤道直下の熱帯の先に
極寒の地があるなんてなぜわかるのでしょう。
でもこんな地球レベルの話を思い出して野球のボール大の世界(口の中)で悩んでいるようでは、「籠鳥雲を恋う」ですかね。
食欲の秋2
休みの日は時々市内の築館まで買い物に行きます。食品とかお酒とか。先日その帰りに「雪松」さんの餃子を買ってきました。そこは店内に餃子のパックが大量に収納された冷凍庫と、賽銭箱みたいな料金箱があるだけの定員さんがいない無人の店舗です(写真)。初めての人用に買い方を伝える動画のモニターもあります。早速冷凍庫から2パック取り出しましたが、「カメラで監視してます」と言う表示があったのでそっち方向向いてニコッとして、カメラからお札の金種がわかるアングルでまたニコッとして料金箱にお札を投入しました。なんか逆に疲れますね。単なる自販機の方がよほど面倒ないような気がしますが、食べたらとてもおいしかったので何も言えません。
餃子と言えば少年ジャンプのマンガ「ドラゴンボール」に「チャオズ(餃子)」というキャラクターが出てきました。その時、餃子のことを中国では「チャオズ」って言うんだと知りました。少年ジャンプは大学の医局員だった時代、仕事が終わった後、近くの居酒屋「華客」に置いてあったので同期と夕食食べながら毎週読んでました。その後開業しても購入し続け、待合室に出す前に読んでました。ですから「ドラゴン…」はもちろん、あの「スラムダンク」も連載開始から最終話まで全て読み切ってます。
ちなみに週刊文春も新潮も待合室には読んでから出しますので、漢字パズルのページがぐちゃぐちゃになって答えが書いてあるのはそのせいです---。スミマセン。
読書の秋
先日本屋に行きました。今は、明治学院大学の武光誠教授が書いた「〜で読み解く世界史の謎」シリーズの3冊目を読んでいますのですぐに欲しい本はありません。しかし亡くなった半藤一利さんの最後の遺稿と言われている「戦争というもの」が目に止まり立ち読みしました。いくら作家とはいえとても病床に伏してた90代の方が書いたとは思えない力のある内容でした。ですから「90歳でこんな仕事ができるのか!70、80くらいで歯医者やめてられない。」とテンション上がったはいいものの、気づいたら3分の1は読んでしまいました。
その昔、仙台の大型本屋で興味ある本を見つけ、買うほどではないけれど内容覚えるには面倒だと思いメモ帳に要点を書き写し始めました。そしたら間もなく後ろから肩を叩かれ見知らぬ男性から「内容はメモしないでくださいね。」と言われました。なんとお店の私服の監視員さんだったのです。結局そのページを頑張って暗記して帰りましたが---。ですから立ち読みで3分の1も読んでおきながらそのまま帰ったら、店出た後に「あんた、あんなに読んでタダで帰るの?」と追いかけられそうで、結局買って帰りました。もちろん残りのページはその日のうちに読みましたが、小心者ですよね。
芸術の秋、食欲の秋
宮城県美術館でランス美術館展が始まりました。コロナ禍で催し物が自粛されていますがなんとか見に行きたいですね。絵心はありませんが、海外の絵を見ると見知らぬ国にいきなりトリップした気分になるので楽しみです。ランスはフランスの都市であのシャンパーニュ地方の近くです。シャンパーニュ地方で作られたスパークリングワインをシャンパーニュ(シャンパン)と言いますが、とても高価です。確かに瓶内2次発酵と言って泡のレベルが高く美味しいのでしょうが、同じ作り方をしている地方のスパークリングはいくらでもあります。でもなぜシャンパーニュだけが高価かといえば、まあ「ブランド」でしょうね。ただのビニールのバッグにブランドのマークが印記されるだけで価格が跳ね上がることと同じじゃないの、っていう相変わらずのひがみですが---。ところで仙台市の姉妹都市は似たような名前の「レンヌ」ですが、「ランス」だったらシャンパーニュが縁故価格でバンバン手に入ったんじゃないかって、結局そこかい---。