院長ブログ

2024-02-23 23:46:00

認知症と地中海

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仕事がら、歯や口と認知症との関係は重要視しています。現在はむし歯が多かったり歯を失ったままにしていたり重度の歯周病の人は将来的に認知症になる可能性が高くなるということが明らかになってきました。日常の診療でもそのことをかなり意識して患者様の大事な歯を失わなわないように努力しています。それに加えて歯や口以外で認知症を防ぐための方法についても興味があります。例えばある認知症専門の先生のお話では、運動不足と低年齢からの高血圧症が高リスクAランクらしいです。

 

   独言『高血圧はまだしも、普段運動しろっていわれてもねえ…。』

 

 逆にプラス要素としては、よく笑うことで認知症は防げるのではないかという理論です。ある介護施設でお笑い芸人がコントをしたら、直後の検査で入所している皆さんの認知機能が普段より向上した、という結果があるそうです。よく笑うと血糖値も下がるといわれており、糖尿病は認知症の悪化要因でもありますから関係あるかもしれません。

 

  独言『これは大丈夫。笑うときは周りが引くくらい大きな声で笑ってるし。』

 

それと結構大きい要因は食事にもあるようです。もちろん食事のバランスもあるでしょうがよく食べるべきは魚、野菜、果物、豆、オリーブオイルそして赤ワイン。

 

  独言『おおー!三陸海岸育ちの自分としては魚はしょっちゅう食ってるし、トマトはおやつがわりで毎日食べなきゃ死んでしまうし、オリーブオイルはそれにジャブジャブかけてるし、豆腐の味噌汁大好きで、赤ワインは通販で激安のを毎日のように飲んでるし、いいね!』

 

 逆にセーブすべきは肉製品と米やパンの炭水化物、スイーツらしいです。

 

   独言『肉ねえ…。魚と言っても肉の方が安いし…。米も食べなきゃ腹減るしなあ…。』

 

実はこの認知症予防に効果があると言われる食事様式は地中海周辺でよく食べられている地中海食のことです。ハーバード大学やWHO、Oldwaysなどが公表した地中海食ピラミッドが有名ですね(写真:2003 Oldwaysより)。そのほかにも地中海食は生活習慣病や認知症の予防にかなり効果があるのではないかという発表が多くみられます。

 

  独言『地中海食かぁ。行ってみてぇなあ。ジュディ・オングねぇ。若い人は誰も知らないだろうなぁ。エーゲ海に捧ぐ…なんてね。でも三陸海岸食に赤ワインではダメなんだべか。』

 

 赤ワインは脳梗塞や認知症の予防に効果があるようですが、2月19日厚生労働省が発表した「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」によりますと、酒量より純アルコール量が重要で、1日当たり約20グラム以下にすべきということらしいです。ワインで言えばグラス2杯弱!

 

  独言『グラス2杯かあ…。結局飲みすぎるなってことだよねぇ。』

 

 ただ最近はアルコールを控える流れになってきて、かつて一世を風靡したストロング系のお酒は各メーカーが生産を抑制するようになりましたし、あえて酒を飲まない「ソバーキュリアス」なんてワードもZ世代を中心に出てきました。やがて「酒のみ」は高齢者にしかいなくなるのではないでしょうか。

 

  独言『タバコは吸わないけど、酒は大学の歓迎コンパからずっと飲んでるしなぁ…。』

 

 またその厚生労働省のガイドラインには、ストレス発散や不眠解消のための飲酒は慎み、お酒を飲む前や合間に水を飲むことが推奨されています。

 

   独言『ふーん。じゃあ今日の夕食は、赤ワイン飲む前に認知症予防に効くっていうシークワーサー(写真)を炭酸で割って飲めばナンクルナイサー。』