院長ブログ

2023-08-20 11:13:00

星に願いを

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 8日に仙台の七夕祭りを見ることができました(写真)。仙台に用事があって街に出ようとすると、「やけに人が多いなあ。」と思ったら七夕祭りだったというわけです。元々七夕は7月の行事で雨が多いので仙台では1ヶ月ずらして8月に七夕祭りをやることになったらしいですが、かならず雨にたたられるようです。でも今年は雨が降らないようですがこの暑さには参るでしょう。

もう何十年も宮城県に住んでいますが、七夕祭りが目的で仙台に来たことはたぶん小学生だった60年前と自分の家族を連れてきた30年前の時ですから約30年に1度!の経験です。仙台は牛タンが有名ですが、地元の皆さんはあまり牛タン屋さんに行かないのと同じですね。

小学生の時の記憶を辿れば、とにかく人が多かったことと、七夕飾りの吹き流し部分が異常に長く、小さかった自分の腰くらいまでは隠れました。ですから吹き流しが体に巻き付くのでみんな引っ張ってはちぎっていましたので、そこらじゅう吹流しの切れっぱしが散乱していました。当然前がよく見えませんから人とすれ違うにしても突如人が現れる感じです。よく栗原市は霧の深い朝がありますが、急に対向車が出て来て驚くのと同じです(写真)。親に連れられてきましたが、とにかく迷子にならぬよう必死でしたね。

30年前の時は、東北6県のお祭りで「動き」が無いのは仙台七夕だけだということで、「動く七夕祭り」と銘打って各通りで大きなパレードが行われていました。単にアーケード内を歩くのとは違い、各企業、団体や学校が賑やかな山車や踊りを演出し、自衛隊まで参加していた年もあり、手間や費用も半端なかったと思います。7月7日はもともと織姫さんと彦星さんが天の川をカササギにのって渡り年に一度会う日です。さらに七夕伝説をよく調べると「自分の仕事の腕が上がるよう願う日」ともいわれています。しかしそんなことはつゆ知らず、この30年前の日も強烈な暑さで露店のかき氷や牛タンの串焼き、生ビール三昧だったのを覚えています。 

 そして今回の七夕祭りの早朝、アーケードの奥まで見通せる驚くほどパッツンな吹き流し(写真)を感慨深くしばらく眺めました。パレードはもちろんありませんし、みんなコロナ明けではしょうがないながらも、歯医者として「自分の仕事の腕が上がるよう願い」つつ、思わぬ貴重な体験ができた「たなボタ」となりました。