院長ブログ
落葉綺譚
仙台の街を歩きました。思いのほか落ち葉が多くて秋の深まりを感じました(写真)。落葉や枯葉と言って思い浮かぶのは、キャノンボール・アダレイの「枯葉(Autumn leaves)」というジャズの名曲ですね。この曲は5年位前にこのブログにも書いたように、ジャズ通によるともし長い船旅に出るとき持っていけるレコード(そんな時代の話です。)が3枚だけだとしたら、何を持っていくかというとき必ずその中に入るといわれています。この曲が収録されているレコード(アルバムタイトル「Something´ Else」)は持っていませんが、貸しレコード屋さんでレンタルしてカセットテープにダビングしてあります(すごい時代の話ですね)。
もっと古いところでは、小学校のころ流行ったグループサウンズでザ・タイガースのメガヒット曲「君だけに愛を」のB面に入っている「落葉の物語」です。当時シングルレコードのB面曲は片手間でどうでもいい曲が多かったですが、ザ・タイガースはあまりにも人気がありすぎてA、B面どちらも大ヒットしました。この曲はチョコレートのCMソングにも使われたほどわかりやすい、きれいな曲でとても好きでした。しかし後年、山下達郎さんが出したアルバム、「SEASON'S GREETINGS」に入っている讃美歌「Angels We Have Heard on High」を聞いたとき「あれ?似たような旋律がある。」と思ったのは私だけではないと思います。
もう一曲、高校生の時アルバート・ハモンドの大ヒット曲「カリフォルニアの青い空」はあまりにも有名ですが、その次に出した「落葉のコンチェルト」で毎日泣いた高校生(今は前期高齢者)は多いと思います。しかし何年かたって、ドリームズ・カム・トゥルーが出してヒットさせた「LOVE LOVE LOVE」の歌いだしを初めて聞いた瞬間、「これって『落ち葉のコンチェルト』の日本語バージョン?」と思ったのも私だけではないと思います。まあ、あまりうるさいことは言わず名曲は名曲だってことにしておきましょう。曲は次から次と作り出され、忘れられればまた新しい曲が生まれる。まさに落ち葉の後から新しい葉が生えてくるかのように。フフッ。