院長ブログ

2021-04-24 12:11:00

歯科医師の使命㊶

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 20日は医療従事者として新型コロナワクチンの接種を高橋ハートクリニック様にてしてきました。昼の12時に出向き院長の和彦先生から接種していただきました。同医院では毎年インフルエンザの予防接種をお願いしていますので、流れはいつも通りですがそこはコロナですので、対応はちょっと異なってました。以下はワクチン接種の顛末です。
 予診票は接種券が付いており内容的には形式は違いますがインフルエンザの問診票とほぼ同じです。ただワクチンの説明が書いてある小冊子を渡されよく読んで理解したかのチェックを入れます。体温計で体温を測り平熱であることを確認して接種します。今回のワクチンはファイザー社製です。注射器はちょっと見はわかりませんが(写真1)、針がずいぶん細い気がしました。結構肩に近いところだという話でしたので、半そでを着用していきました。和彦先生の説明では肩峰から3指下の三角筋に打つというお話でした。インフルの時は注射嫌いの自分にとっては予告なしでしてもらっていましたが、この日はカメラで自撮りしながらでしたので、針を刺す合図とともに接種(写真2)。プレッシャーとストレスがマックスでしたが、痛みをほとんど感じませんでした。たとえて言えばつまようじで皮膚を一瞬「押される」感じ。いつもなら針を抜いた後でも刺入点に痛みが残りますが、今回は終わった後はなんともありません。
 その後はアナフィラキシーショック等の副反応が起きないかどうか、待合室で15分待機しましたが、特に何もありませんでした。最後に、接種したワクチンのメーカー・ロットナンバーのシールを貼付した新型コロナワクチン接種記録書という用紙を受け取り帰って来ました。次回は3週間後だそうです。
 午後の診療はいつもどおりで倦怠感、発熱なども出ませんでした。しかし、夕方から刺入点にやや痛みが出て、だんだん強くはなってきました。ただ日常生活に支障をきたすというものではなくて、万歳するとちょっと痛いかな程度でした。入浴は可能ですが、刺入点にはあまり触れないようにとのことでした。就寝後は刺入点を下にして寝るとやや痛いです。
 接種翌日は痛みの程度は明瞭になり、手を挙げるとちょっと痛いですが、机上の仕事や診療はほぼ問題なしです。熱や倦怠感もありませんでした。午後には腕の痛みはやわらぎ、だんだん気にならなくなりました。接種翌々日は肩の痛みは残ってましたが、ほぼ正常になりました。
 初めて新型コロナのワクチンが登場したとき、ワクチンに対し歴史的に拒否反応の強い日本ですので、当初日本人に行ったアンケートでは、是非打ちたい人とためらう人との割合が拮抗していました。接種を先行する医療従事者でさえも同様の結果でした。さらに感染しても症状が出ないと言われていた若者たちがインタビューで「副反応が怖いから打ちたくない」と発言すのを聞いて、『ちょっと違うよなあ』と感じていました。そもそもワクチンによる副反応より、コロナに感染した場合のほうが圧倒的な被害を被るわけですから、普段の感染対策を十分に行いワクチンを接種することを第一に考えたほうがよいかと思います。
 最近は変異株が席巻し、若者にも多く感染しさらに後遺症も年齢に関係なく起きています。幸い、最近の論文では今回のコロナワクチンは変異株にも一定の効果があるとされていますし、接種を希望する人の割合も急激に増えています。今の供給体制は十分といえませんが、早く一般の皆さんも接種できるようにしてもらいたいと思います。