院長ブログ

2021-02-19 12:03:00

天災は忘れてない頃でもやってくる

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  13日にまたひどい地震が来ました。初めの縦揺れがすごくて、今までに経験したことのないほどでした。高校の時の物理の授業で「波は縦波が横波より早く伝わる。だから地震は縦揺れが先に来る。」と教えられていましたので、半端ない縦揺れに「縦揺れがこんなんでは今からどうなるんだろう!」と恐怖の瞬間でした。
   横揺れも相当ひどいもので、住居では棚の上の置物が落下し、台所のビン類が倒れました。病院では受付周りの書類が散乱(写真)し、パソコンのディスプレイが床に落ち、随所の備品が落下しました。幸い破損した個所はなく、ストーブは安全装置が起動し、水道、電気は無事でした。体感的には東日本の時ほどではないなと思いつつ、福島県地方の被害を聞き「またか…。」という感じでした。
  今回の震源地は東日本大震災のときよりも陸地よりでしたが、元気象庁長官で東北大学特任教授の西出則武先生によりますとエネルギーが東日本時より小さく震源が深かったため海底に変化が起きず、津波は発生しないということでした。地震直後の気象庁の発表では、今回は東日本の余震であるということですが、「まさか!?」でした。これについても西出先生は大きな地震の後は数十年にわたって余震が起きることはよくあり、まだまだ続くというお話でした。
 東日本から今年で10年、もうひと昔のこととなりつつあると思っていたら、要はまだまっただ中ということです。日本列島がアジア大陸からちぎれ始めたのが約3000万年前です。地球にそのころからあった太平洋プレートが今に至るまで活動し続けているわけですから、たった10年後の余震くらい一体何なのと言いたげです。改めて人類は地球に間借りしていると思い知らされた一夜でした。