院長ブログ

2021-02-06 12:01:00

歯科医師の使命㊵

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 先月の19日付け大阪府の吉村知事のツイッター見ました。興味ある内容でしたのでここに転載させていただきます。
(原文まま)

「コロナウィルスは口の中、唾液に多く含まれている。なのでマスクが有効だし、飲食の場も指摘される。一方で利用者側がマスクができない環境に歯科医院がある。大阪には5500もの歯科医院があるが、クラスター発生はゼロ。感染対策の賜物と思うが、何かある。何か?専門家には、是非分析してもらいたい。」

 つまり歯科治療は唾液が飛ぶハイリスクな環境でありながら、実はクラスターは発生していないのはなぜか?という率直なツイートです。たしかに治療する直前までと治療終了以降の感染対策はいかに完璧にできたとしても、治療中となると口の中に吸引装置を使用し当院であればさらに口の外にも強力な吸引装置を稼働させますが、飛び散る唾液を完全にセーブすることは容易ではありません。以前から我々歯科医の専門筋より「歯科治療で感染したという報告がない。」と言われてきました。しかしその要因を解明した報告もありません。悪いことが起きる原因を容易に究明されることはよくありますが、逆に悪いことが起きない原因を究明するのは難しいといわれます。例えば日本人は海外の国々よりコロナに感染しにくい何かがあるのではないか、いわゆるファクターXはいまだに不明です。
 それにしても歯科治療が感染を拡大させる大きな起点となっていないことは結構なことでしょうが、なぜなんでしょう。それがわかれば感染防止に絶対に役立つのですが…。何かある。