院長ブログ

2020-12-23 11:57:00

夜の銀狸

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  初雪があったと思ったら今度はいきなり大雪になりました。でも雪は苦手ですがその風情は好きです。
 一昨日の夜は積雪の中、用事があって車で出かけました。駐車場に止めて車から降りた時、誰かの視線を感じると思ったら、田んぼの土手から狸が顔を出してこっちを見ていました。「おまえ。この大雪で夕めし食べれたのか?」と呼びかけたら狸の割に超速で逃げられ、雪の積もった路上でいったん止まりこっちを一瞥しては(写真1)どこかへ…。最近襲来している渡り鳥は雪の上から餌をついばみますし、クマは冬眠しているから関係ないですけど、狸や狐はどう越冬するのでしょうね。
 それと最近見た着物の雑誌の表紙に、着物姿の宮沢りえさんが載ってました(写真2)。柄は雪の文様の刺繍です。染めと刺繍では圧倒的な手間の差があり、高度な技術を要する刺繍は激レア、ハイコストらしいです。柄に四季や花鳥風月などをあしらう着物は和の風情そのもので、いくら冷たい雪の模様でもその芸術性や希少性に驚かされ目を見張ります。
 狐の嫁入りとは、お天気なのに雨が降ることを言うらしいですが、天気がいいのに雪が降る場合は狸の嫁入りと言う地方が有るらしいです。先週までは暖かかったのにこんなに雪が降るのはあの狸の身内が嫁いだのでしょうか。人間を騙すのが得意な狐と狸なら、刺繍どころか金襴緞子の着物と見せかけて嫁入り行列するのでしょうね。