院長ブログ

2020-05-29 08:48:00

自粛解除なれど

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 緊急事態宣言が全国的に解除されました。
 そうはいっても自宅にこもる習慣はすでに板につき、在宅の日々は変わりません。ただ運動不足も心配ですから、家の中の片付けもあらかた終わりましたし最近は家(病院)の周りに出ることにしてます。それで先日の夕方には普段あまり歩かない近所からわが病院を見て来ました(写真1)。近くの小高い丘から眺めるとうちの病院はこんな風に見えます。この広い空間にポツンと建っていますので、コロナにはなんとか来ないでもらいたいなと思います。写真2はその散歩から帰って病院前で撮影した病院東側の風景です。西側の天気はいいのですが東の空は黒く重い雲で覆われ、『夏が近いとこんなんだよなぁ。早く夏来ねえかなあ』と思いつつ写真を撮りました。それから家の周りを歩きゴミを拾いながら病院の入り口前に来ると、その壁の上になんとツバメの巣ができつつありビックリです(写真3)。宮城県ではツバメの巣が家にできるのは縁起が良いことだという話も聞きますが、病院玄関の真上ですのでフン対策もどうしたものかと複雑な気持ちでした。しかしよく見ると巣の出来具合からしてどうも『空き家』のような感じです。とにかく益鳥ですから様子を見たいと思います。
 最近読んだ気管食道科専門医、西山耕一郎先生の『肺炎がいやならのどを鍛えなさい』という本の中で「嚥下(飲み込む)」という字は、口へんに燕と書きますが、中国での漢字の語源はツバメの親鳥が雛に餌を与えるとき、雛は大きく口を開けて餌を一気飲みするからというところにあるそうです。さらに英語では飲み込むことを「swallow」といいますがツバメのことも「swallow」といいますがこれは偶然らしいです。
 それとツバメネタが出てくるといつも思い出す童話が、オスカー・ワイルドの「幸福な王子」です。子供の頃はこんな悲しい話は子どもが読む話じゃないと思ってましたが、今ではこの王子とツバメのようにはなれませんが気持ちだけは目標にしたいと思いますね。ツバメといえばもちろんプロ野球のヤクルト・スワローズ。6月19日からプロ野球も開幕することになりました。ここまで長かったため今ではヤクルトの嶋捕手もキャンプでの骨折が回復したようです。選手の準備はもちろん感染予防体制を整えうまく開幕できるといいですね。