院長ブログ

2020-05-06 08:45:00

A列車で行こう

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 自宅から不急不要の外出をしなくなってもう1か月以上過ぎました。緊急事態宣言が出る前から病院隣りの自宅と診療室を行ったり来たりの毎日です。歯医者の同級生から、『家の片づけもほとんどするところが無くなった。』と言うメールを見るにつけ、似たようなもんだなと。 自分も家の中にある使えそうで使わないモノの断捨離を決行。だいぶすっきりした反面『こんなのがあったんだ!』的な有効利用できる代物も発見。再び脚光を浴びせてます。
 今の時代音楽を聴くといえば、スマホから耳に入れたうどん(ワイヤレスヘッドホンのこと)で聞くのが一般的です。自分が今でも得意がってワイヤ―ドのヘッドホンで聞いているアイポッドなんてのは、もう化石なんですねえ。そもそもアイポッドと言うデバイスも販売終了で中古でさえ手に入らない時代です。それなのになんと先日は12~3年以上前に使ってた『システムコンポ』がダンボールの中から出土しました(写真1)。このシスコン、使えるメディアはDVDとCD(今じゃ大化石)と一時きらめいたMD(おー懐かしいー!)とカセットテープ(すでに死語)です。そしてAM、FMラジオも聞けます。おまけに今の人たちには理解できない『AUX』端子があるので、コードさえあれば得意のアイポッドも聞けます。しかもレコードプレーヤーでさえつなげば聞けます。アイホン万能の今にして、なんという神!ということで先週あたりから食事をするテーブル脇にこの神様は鎮座しております。 当然夕食はこの神様が奏でる旋律を聞きながらと言うことになります。午後の診療が終わってお酒を飲みながら聞き始める音楽となると、ちょっとノリの良いテンションが高くなるような曲から入ります。
 先週のとある日の夕食時の流れは……
最近購入したデュークエリントン・オーケストラのアルバムからテーマ曲ともいえる『A列車で行こう』で始まりました。大学生の時初めて買ったジャズのLPレコードがデュークエリントンとジョンコルトレーンの共演アルバムでした。下調べも基礎知識もなくなんとなく買った割にはすごいアルバムを買ったもんだと後で驚きましたね。腹も満たされ酒もいい感じになると、ビッグバンドからトリオになります。ガチですが一番好きなのはオスカーピーターソン・トリオなのでかつて格安で買ったCDセットを延々と聞きました。その後酔いもまわり『あー、一生に一度でいいから本場のニューオリンズとかで生のジャズ聞いてみてぇなあ…。』と現実逃避、外出自粛からの脱出願望に浸りました。やがてレッドガーランド・トリオやチャーリーパーカー2世のソニースティットに移ると、願望は雑誌に載ってたポリネシア(写真2)に扇動され『ポリネシアの無人島にゃコロナなんて無いんだろうなあ…。』と。この時の写真はクック諸島のアイツタキでしたが、昔からタヒチのランギロアとともに、『ここにも一生に一度でいいから行ってみてぇーなー。』とも。でもクックにせよタヒチにせよ、その昔こんな絶海の島々にどうやってたどり着いたんでしょうね。マオリの皆さんすごすぎです。今だってアイツタキには直行便なんて無いし、どうやって行けばいいのでしょう…?
 そうだ、A列車で行こう!!