院長ブログ

2020-03-11 00:00:00

またこの日

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 今日は気仙沼の実家に米を送るために向かいのA コープさんにある精米機(写真1枚目)で精米し、隣のセブンイレブンさんで発送してきました。 いつも思いますがここはとても恵まれた環境です。最近は玄米食が多いですが、栗原のお米は美味しくて、挽きたてのご飯は最高です。
 しかし…こんなことはなんでもないいつもの当たり前のことですが、それが幸せなことなんだと思い知らされたのは9年前の今日です。あの時はご飯さえ炊けませんでした。また実家といっても自分が生まれ育った気仙沼の生家は、震災の津波で流されて今は存在しません。その土地は更地となりそして現在は災害復興住宅が建っています。村井知事さんは先日の会見で、「見えるところ(建物、インフラ)での復興はほぼ終わっていると思うが、心の復興はまだまだだ。」と言ってましたが、まさにその通りですね。心のよりどころを失った虚無感は一生続くことでしょう。
 写真の2枚目は、震災直後倒壊した実家から着の身着のまま持ち帰った窓の桟です。自分の「家」の形を残すものは今はこれしかありません。いまだに実感がわきません。