院長ブログ

2019-12-28 22:04:00

終わらない美

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 今年ももうすぐ終わります。病院の診療室の12月のカレンダーには『有終の美を飾ろう』というフレーズが書いてありました。『有終』とは仕事を成し遂げることですが、歯科診療という仕事には終わりが無い気がします。
 21日には大学の宮城県同窓会の勉強会が仙台でありました。講師は大学の15期以上後の後輩2名でした。1名の先生は人が食物を飲み込む動作『嚥下』をビデオに撮影した症例等を見せていただきました。これにより嚥下のメカニズムが視覚的に観察できますので、誤嚥の予防には無くてはなりません。もう一人の先生は歯科におけるデジタル化についての講演でした。およそこれまで人の力で行われていた技工操作(入れ歯や銀歯を作ること)が、ITやPCにとってかわられるということでした。2人の先生とも、わたしが大学病院に在籍していた時に専門としていた領域の出身ですので、当時からすれば想像を絶する(そりゃもっともな話ですが)内容でした。このような発表を目にするたびに、歯科に終わりなんてないと思わされます。
 来年も研鑽を積んでより真摯な診療にまい進したいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。