院長ブログ

2019-11-06 21:44:00

歯科医師の使命㉛

201911061914181994.jpg201911061914205098.jpg

 10月20(日)は栗原市主催、栗駒の伝創館を会場として開催された『元気なくりはらっ子大会2019』に栗原市歯科医師会の代表として参加してきました。活動内容は来場した子供たちを対象に無料フッ素塗布と歯科相談です。このようなイベントは毎年行われていますが、今回の担当は歯科医師が私で、栗原市の歯科衛生士さん2名、栗原市衛生士会の歯科衛生士さん1名の総勢4名でした。
 会場全体は子供たちが楽しめるよう様々な企画がされていて、どれだけの子供たちがやってくるか楽しみでした。開始は朝10時からで歯科のブースにはぽつぽつと集まり始め、ほのぼのとした気分で楽しくフッ素塗布を行っていました。しかしその後30分もすると子供たちと保護者の皆さんが集まり始め、いわゆる長蛇の列をなしてフッ素塗布の順番を待つような事態になってました。
 すべての子供さんの口の中を健診したうえでフッ素を塗りますので、11時過ぎにはあまりの混雑ぶりに対応しきれずついに超てんやわんやの状態になりました。ふだん仕事では疲労を感じることがないのに、この時は立ったりしゃがんだりの連続で足や腰にこたえ『こりゃあきくわ』と内心焦りました。終了時間の12時近くにはスーッと引けてきて何とか仕事を満了することができましたが、およそ100人前後の子供さんたちがやってきて、普段少子化を嘆いている自分としては少し楽しみが増えたような気がします。
 それにしても無料(タダ)とはいえ人に奉仕するのは容易ではありません。あまりの忙しさに危うく集中力が切れそうになりました。実はこの日白衣を持参しましたが、衛生士の皆さんからの助言で子供さんたちに恐怖感を与えるからと白衣はやめにし、アンパンマンのエプロンを着用して仕事しました(写真)。アンパンマンといえば女子ソフトボール、北京オリンピック金メダルの上野選手が好きなキャラクター。なぜかといえば人がお腹がすいて困っているときに自分の体をちぎって(パンなので)あげるほど自分を犠牲にして人を助けるかららしいです。フッ素塗布ぐらいアンパンマンなら顔色ひとつ変えることなくこなすんだろうなと、年齢と体力低下を痛感させられた一日でした。