院長ブログ

2019-07-27 21:18:00

1票を笑うものは‥

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 7月21日は参議院議員選挙の投票に行ってきました。選挙といえばたった1票で当落が決まるケースは極めて希で、自分1人くらい行かなくてもと思いがちですが、もともと大事な参政権ですし結果が思ったものと違った時に「行けばよかった…。」と思いたくはありませんのでいつも投票には行きます。ところが今回の投票率はわずか48.2%だったそうです。2人に1人も行かなかったことになります。ちょっと前まではトレンドだった10代の投票率に至っては31.2%で前回の選挙の時と比べるとなんと15ポイントも下がったようです。選挙先進国スウェーデンでは若者の投票率は80%以上で、もともと小中学校での選挙教育がしっかりしており校内での政党活動も認められているそうです。その辺が違うんでしょうね。
 逆に、いまEU離脱でもめてる英国では、残留か離脱かを決める国民投票の時、僅差で離脱が上回りましたが、若者の75%は残留を望んでいたのに(高齢者では離脱派が多数)、若者の投票率があまりに低かったため離脱に決まったらしいです。これからの若い世代の意思ではなく、高齢世代が国の将来を決めるのもどうなんでしょうね。選挙の1票、自分1人くらいというのはやっぱり怖いです。
 このようなことは歯でも言えます。成人では親知らずは別として歯は全部で28本あります。これだと「1本ぐらいむし歯になってもまあいっか…」と思うかもしれませんが、歯は1本失えば様々な点で不都合が生じます。究極は1本だけ残ってた歯が抜けて総入れ歯になるときは 1-1=0ではなく-100くらいのビハインドではないでしょうか。英国のEU離脱も残留もメリットとデメリットがあるということですが、歯を失えばデメリットしかないと思います。1本を笑うものは…ですね。