院長ブログ

2019-02-11 18:07:00

歯科医師の使命㉕

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 昨日は誘惑に負けてアイスクリーム菓子を食べてしまいました。歯科医師といえたまには甘いものは食べます。常々患者さんにも大事なことは食べ方なので、甘いものは絶対禁止とは申し上げてはいません。
 かつての記憶から、歯科医師になりたてのころ医局の先輩が目の前でアイスクリームを作ってくれました。そしたら砂糖をドバドバ、まだまだって感じで混ぜていました。「えーっ? そんなに入れんすか?甘過ぎて食えないでしょう…。」と聞いても「いいからいいから」と言いつつどんどん追加しました。数時間後、きれいに仕上がったアイスクリームを先輩に「ほら、食ってみろよ。」と言われ、甘い出来をイメージしてたのでしぶしぶ食べた見たところ「う、う、うめえ?」と言ったら先輩は「だろう。」と笑ってました。そしたら何を思ったかその先輩はそのアイスの一部を溶かして温め、「じゃあ、これ飲んでみろ」と言われたので飲んでみると「うひゃー、甘え…? 飲めねえ!」と叫んだら「だろう。」と笑ってました。「だからアイスクリームは人の歯にとって魔物なんだよ。」と言いつつ、二人とも酒飲みなのにどんぶりいっぱい程のアイスクリームを完食したのでした。
 つまり人の知覚神経は冷感によって鈍くなってしまうということです。確かに子供のころから指とかに刺さったトゲを抜くときは、氷で冷やし痛みを感じることなく抜きますしねえ。子供さんの乳歯がほとんど抜けそうになって来院されたとき、苦くて痛い麻酔を使用せず、冷涼な材料を用いて感覚をマヒさせ瞬時に抜去し、ほとんどストレスを感じさせることなくお返しすることもあります。ですから冷たくて甘い食べ物は相当糖分が含まれていることを患者様には常に意識してほしいですね。
 実は逆に辛いものは結構好きです。母校の岩手医大のある盛岡は日本で一番冷麺のおいしい街です。冷麺を食べるときは特辛に辛味を追加なんて普通にやってましたが、この冷麺を温めて食べたらどんだけ辛いんでしょうね。口やら耳やら鼻やら目やら、すべてから火が出ることでしょう。でも食ってみてーっ!!