院長ブログ

2018-09-13 14:41:00

隔世のKAN(感)  AIは勝つ

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 夏休み中に海外の論文を読みました。もちろん英文を和訳しながらです。海外の論文というと大学病院の医局員時代に講座の勉強会として定期的に抄読会というのがありました。面白そうな海外の新しい論文を選び和訳して、みんなの前で読むというセミナーです。担当は順番に回ってきますが、診療が終わってからの仕事ですので辞書を片手に前日は徹夜することもありました。ところが・・・・。
 今はグーグル翻訳というパソコンのサイトを使って翻訳するので、和文が出るのはあっという間でした。なんという時の流れでしょう。うっすらと夜が明けてくる風景を見た医局の窓が数千年も前のような気がします。もともと翻訳ソフトは20年ぐらい前からPC上にはありましたが、全然使い物にならず出てくる和文が出川哲朗の英会話みたいな、言いたいことはわかるがこれじゃ伝わんないだろう、というものが多かったですね。しかし現在はすごいです。ほぼ使えます。
 たまたま見た9月1日付けの河北新報の記事によりますと、これまでの翻訳機能は単語同士の統計的なつながりから機械に覚えさせていましたが、グーグル翻訳にも使われている最近開発された多言語翻訳アプリは、AI技術を用い膨大な例文からAIが自分で単語や文の構造を学習し瞬時に正確な翻訳文を出せるようになったみたいです。ほんとAI様々ですね。AI様のおかげで(せいで)将来無くなる職業もあるっていうのですから大変なキャラクターです。
 でもAIといえばどうしても女性シンガーのAIのことを考えてしまいます。初めて耳にしたときは「誰?このソウルな声!」と驚いてすぐ彼女の音源をさがしました。英語ベラベラですがバイリンガル系で私が支持する伊藤由奈や青山テルマ、シェネルとも全然違う、R&Bでちょっと和風な。Atsushiとのコラボはよく聞いてますが、安室ちゃんともPV作ってるようです。それに今じゃあインスタグラマーなのか芸人なのかわからない渡辺直美とステージ上でビヨンセネタで踊って盛り上がったりして、才能あるっていうか、顔が広いっていうか。この多才さはこれからも続くでしょうね。
 さて閑話休題。これほどすごいAI様(翻訳の方)なんだから、私が毎日のように診療で使っている「じゃあ今日は銀歯をねっぱしますね。」とか、「この前入れた義歯はいずくないですか?」とか、たまに言われる「先生はおだずまっこですねえ。」という日本語もちゃんと英訳できるんでしょうねえ!!