院長ブログ

2017-05-02 11:33:00

花一輪

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 毎年この時期になりますと、当医院の植栽の塀の陰にチューリップが1輪咲きます。なぜここに咲くようになったのかは不明です。チューリップと言えば種ではなく球根ですから小動物が運んできたなんて考えられませんしねえ。どこからか転がってきてこのマス目の中に埋まったなんてもっと考えられません。まあ色鮮やかな花なので悪い気はしませんが、いつもほっといておくので枯れてしまいます。でも翌年はきちんと咲いてくれるので『悪いねえ』と思いながらも何年も過ぎてる次第です。ちょうど今の時期はみちのく杜の湖畔公園でチューリップが見ごろで昨日のニュースではその数10万本!だということで相当見ごたえがありそうです。当医院のチューリップもあたりが殺風景なのでかなり目立ってはいますが…。
 さてこの花の球根はどこから来たのかということで思い出すのは子供のころ庭で育てた植物の話です。小学校低学年の夏休みの宿題で朝顔の栽培をしたその延長で、毎年種を蒔いては夏に花を咲かせるのが好きになった時期がありました。家の中庭で畳一畳程度の花壇でしたが、多い年はすみれ、ひまわり、コスモス、ホウセンカ、その他諸々ぎゅうぎゅう詰めに栽培するようになりました。おかげでチョウチョウやカブトムシ、ミツバチなど飛んで来て、1人楽園気分を味わったものでした。ところが夏休みのある日、植えた記憶の無い葉っぱが生えてきて、まあいいやと思っているうちにどんどん大きくなってきました。雑草の雰囲気ではなくなんか太い根っこが見えてました。家族に聞いてみると『どう見てもゴボウだな。』と言われ、『えー!!ゴボウ!!植えてねえよ!!』と愕然としました。いったいどこから来たのでしょうね。今だに不思議です。 秋になり葉っぱもしなびてきたのでぐっと引っ張ったら、簡単にコロンと出てきた根っこはやっぱりゴボウでした。
 ところで子供が欲しいものがあって駄々をこねてぐずぐず泣いていると『いつまでごんぼう(ゴボウ)掘ってんだ!』と親に叱られているのを見たことがありますし、自分も言われた経験があります。東北の方言でゴボウを掘るのは手間がかかってぐだぐだするからというのに由来しているらしいのです。しかしこのゴボウはあまりにもすぐ抜けたので、自分の仕事がなかなか進まないときは逆に『早くごんぼう掘るぞ!!』と言いきかせますかね。