院長ブログ
歯科医師の使命⑭
先日の2月5日は千葉県千葉市で開催された日本補綴歯科学会東関東支部学術大会に参加してきました。この学会の主体となる大学は明海大学歯学部、日本大学松戸歯学部です。前回の西関東支部とは若干趣は違いますがインプラントを中心としたものとコンピュータ制御の補綴物(かぶせもの)の研究がやはり主力でした。また専門医となるためのプレゼンテーションとして臨床報告(治療の実例の報告)がいくつかありました。私は臨床家ですのでやはり臨床報告を中心に見てきました。
さて、学会と言えば最新の機器や装置、材料が百花繚乱ですが、特に臨床においては基本的な学理に忠実な治療を行ってこそ最新の機材が生きて来ると考えます。最新式の機材や材料があればどんどん病気が治せると思いがちですが、いくら最新式の機材を使ったにしても基本を守らなければそれは高いレベルの治療とは言えません。最新式の機器というのは歯科医師ファーストにできていますから比較的容易に使いこなせるようにできています。しかし逆に基本的な術式をすべて頭に入れて遂行するのは決して容易ではありません。つまりハイレベルの治療とはまずは基本に忠実な治療であり研鑽を積み重ねた熟知と熟練が必要であると思います。
ところで前回の学会の開催地は横浜でしたが、今回は千葉と聞いて『千葉っていったい何があったっけ?』と考えてしまいました。どちらも東京から近く海が見えますがそのネームバリューの差は人口の差だけなのでしょうか?横浜と言えば海と港、異国情緒のイメージで、昔の横浜がらみの歌謡曲なら『よこはま・たそがれ』『港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ』『横浜イレブン』『恋人も濡れる街角』と一気に出てきます(古い!!それにしても古い!!)。さらにみなとみらい21や横浜中華街、野球では旧横浜ベイスターズ、サッカーでは横浜Fマリノスなどからんだアイテムが目白押しです。
ところが千葉と言えば「なんか歌ある?」、「ディズニーランドって浦安だよね?」、「ロッテって千葉が本拠地だっけ?」、「サッカーチームは…そういえばジェフユナイテッド千葉があったなあ。J1なの?」っていうくらい千葉市の皆さんには申し訳ありませんが印象薄いです…。今回は横浜のみなとみらい21のような思わず唸るような景色もなかったせいか、うっかり千葉市の代表的な風景写真も撮ってきませんでした。すみません。かわりに学会のプログラムの写真を載せております。せめて何かうまいものがほしいですね…。