院長ブログ

2017-01-31 11:22:00

テニスシーズン開幕

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  先日、テレビで男子の全豪オープンテニスを観ました。テニスは野球ほど詳しくありませんが、見るのはわりと好きです。その決勝はR・フェデラーとR・ナダルでした。ジョコビッチもマレーももちろん錦織もいない、まるで数年前にさかのぼったかのような組み合わせです。お互い永遠のライバルですからどうせ最後まで行くだろうと思って途中から見たら、やっぱり第4セットで2-2となっており予想通りファイナルセットに突入しました。
 それにしても終わるまで本当に壮絶な試合でした。いろんなスポーツでよく聞きますが「流れ」という言葉があります。この試合でもナダルのサービスゲームで、もしこのポイントを取れば流れは絶対フェデラーに傾きゲームをブレイクしそのまま流れに乗ってセットを奪取、つまり試合に勝てる(優勝する)だろうというポイントがありました。そしたらフェデラーはそのポイントを完璧に取り、ゲームをブレイクしたかと思ったらそのまま一気にセットを奪い優勝しました。
 大相撲、新横綱の稀勢の里も昨年まで「ここで勝てば優勝」、「ここで勝てば横綱」という一番をことごとく落としてしまい、何度もガッカリさせられました。やはりグランドスラムで優勝あるいは大相撲で優勝するようなアスリートはここで勝たないと、というときは絶対勝つものなんでしょうね。今年の稀勢の里はその壁を破りやっと流れを引き寄せたということでしょう。
 ところでだいぶ前から人が瞬発系の運動するとき、より多くの歯でしっかり強く噛むことでより強い力が出ることがわかっています。毎年瀬峰中学校でおこなっている歯科講話では、このことを話しするためにトップアスリートが強い力を出す瞬間に歯をくいしばってる写真をよく生徒さんたちに供覧します。そのためこのような写真をいつも探しますが、以前ナダルが強烈なサービスをしている写真を見たとき「あっ!?」と驚きました。なんと「口を開いてる!?」のです。とても例外的なのですが中学生にはちゃんと見せて「こういう選手もいるけど…』と話をしてました。
  それで現在休業中の女子プロテニスのシャラポワがショットを打つたびに大きな叫び声を上げるので、多くの対戦相手からクレームが出ていました。それに関してある情報番組がプレー中に大声を出すとどうなるかという検証実験をしました。結果は大きな声を出したほうがより強い力が出るということがわかったみたいです。考えてみればナダルって打つたびにいちいち「アーッ!!」、「アーッ!!」と叫びます。そうなんです。アスリートが瞬間的に強い力を出すためには歯を食いしばりますが、口を開けても強い力を出せるのは大きな声を出すからなんだという結論に達し妙に満足してしまいました。まあナダルもフェデラーよりまだまだ若いのでこれからも頑張ってほしいですね。
 そういえばコロチキのナダルってなぜその呼び名なんでしょう。相方は西野って普通の名前なんですけど…。