院長ブログ

2016-07-08 08:39:00

規格外 論外 予想外

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 今の日本プロ野球選手の№1プレーヤーは山田選手でも柳田選手でもなく日本ハムの大谷選手ですね。投手でありながら主軸を打つなんて絶対無理なのになぜできるのでしょうか。ピッチャーの調整は特別で、先発投手の場合は中6日で登板した翌日はあがりと言ってまったく投げず、だんだん投げ込んで前日は軽くピッチングを行い登板日を迎えます。その昔阪急の山田投手は登板日の前日、精神集中のため奥さんでさえ寄せ付けなかったそうです。そんな繊細な調整法に縛られる投手でありながら登板間隔の間に打者としてボコボコ打つわけですから信じられませんよね。そもそもピッチャーの練習と野手の練習は異なるわけですから、両方やろうと思えば両方とも練習不足になるはずです。それでも投手として8勝、バッターとしてホームラン10本(それぞれ7月6日現在)ですが、楽天でいえば8勝は則本選手だけですしホームラン10本以上はウィーラ―選手だけですからそれを一人で賄うなんてのはどんだけ『規格外』なんでしょうね。
 元楽天の野村監督は当初二刀流なんてそんなどっちつかずはやめろと主張していましたが、今ではどこまで常識を覆せるかやって見ろと激励してます。極めつけは投手として先発し8回無失点、1番バッターで先頭打者ホームランを打ったソフトバンクとの試合でしょう。投手でありながら1番を打ったのは日本では過去に1度、大リーグでも大昔に2度しかないそうです。まして初球ホームランとなれば前代未聞です。こういうことが実現できたのも三原脩監督を尊敬する栗山監督の采配もありますが、それにしても能力がないとできませんね。中6日で調整を行い先発したと思ったら3回ぐらいでノックアウトされるピッチャーなんかホント『論外』ですね。
 もともと大谷選手は花巻東高校時代、大リーグに直接入りたいと宣言し日本のプロ野球に対してドラフトでは指名しないでくれと突っぱねていました。しかし日本ハムが果敢に指名しましたが、説得の方策が高卒で大リーグに入っても大リーガーになる道はとても険しく、別のプロリーグで結果を残したほうがメジャーになりやすいという話でした。それはもっともな話でしたが、もう一つ投手と打者で二刀流として育てるというプランを提示しました。これはさすがに嘘くさいと思いましたが、教員免許を持ちマスコミ経験者の栗山監督が「大丈夫いけるよ」と持ち上げたところ、意外とすんなり日ハムに入団したのには驚きました。そして今まさに二刀流としてガンガン攻めまくっていますから日ハムの本音は『予想外』でしょうね。
 ところで163キロといっても相手バッターは空振りせずけっこう球に当てます。これについてロッテの伊東監督は「あまり厳しいコースをついてこないから当てやすいのでは?」と分析してます。そんなこと言ったってもしアウトコース低めに163キロ放られたら楽天のバッターなんか誰も打てるわけないでしょ!それにしてもなんで楽天は水沢市出身なのに大谷選手を指名しなかったのでしょうかね。マー君や岩隈選手を大リーグに送り出した実績だってあるのに!こんな選手を指名しなかったなんて『問題外』ですよ!