院長ブログ
東日本大震災は1000年に1度の災害ではなかったのか!?
あの東日本大震災からまだ5年です。わが故郷気仙沼にはやっと災害復興住宅の建設が始まり来年の入居に向け部屋の抽選会も行われたようです。しかし完全な復興の姿にはまだほど遠いままです。震災当時、津波で倒壊した自分の実家や近所の惨状を見て、なんだろう一体これはと現実と記憶のはざ間で朦朧としていたことがまだ最近のことのような感覚でいます。
でもあの大震災は1000年に1度だろうから生きている間にはもう同じようなことは身近にも海外でさえ起きないであろうと、みんなが確信していたはずです。そこに熊本地震…。倒壊した家屋の映像をニュースで見るにつけ、『ありえない。またか。地球は狂っているのか。』と思ったのは私だけではないと思います。しかし考えてみれば阪神淡路大震災、新潟県中越地震、岩手宮城内陸地震、東日本大震災、熊本地震と平成になってからだけでも甚大な被害をもたらした大地震が何度も起きています。いかに日本という国は地震という天災を肯定しながら生きていかなければならない国なのだ、ということを改めて思い知らされました。今回の地震で熊本市の大西市長さんも『今まで大きな地震を見聞きしたけれど、自分のことに当てはめることはできていなかった』と準備不足を口にしていました。まだ大きな地震に見舞われたことのない地方の方々は真剣に心と体制の準備をしっかりしてもらいたいと思います。そして九州地方の皆さんにはお見舞いを申し上げますとともに、一刻も早く普通の暮らしに戻れるように心より願っております。