院長ブログ
富士の高嶺に降る雪も
11月初めの連休に母校の岩手医大歯学部の同級会が京都市でありました。同級生には関西出身も多くいつも盛岡や東京でばかり開催するわけにもいきませんし、関西地方にあまり行ったことのない自分としては、いい機会だと思い出席してきました。
京都は高校生の時に修学旅行で訪れて以来ですが、当時のイメージはほとんど残っていません。京都といえば名所だらけで見たいところばかり並んでいるのかと思いきや、意外と普通の街並みの中にお寺が鎮座している雰囲気でした。確かに街には電信柱や電線は少なく、条例で決められた高層の建物もありません。そこには昔からある有名な地名があふれています。市街地だけでも森鴎外の「高瀬舟」の「高瀬川」、お座敷小唄の「先斗町」(写真)、渚ゆう子が歌った「京都慕情」の「河原町」とか・・・・。(知りませんよね、こんな古いネタ…。)
同級会のメインは同期である森士朗君の講演会です(写真)。彼は現在は東北大学大学院 医工学研究科に籍を置き、リンパ行性がんの化学療法についての研究に励んでおり、同級生で最もノーベル賞に近い男とも言われています。森君とはたまに飲んだりしてますので、もし彼が何かアワードを貰えばまた一緒に飲める機会が増えるのではないかと、相変わらずレベルの低い癖でノーメル(飲める)賞ばかり考えています。
それにしても久しぶりの同級会で一番困るのは、「一体誰だれ?」という場面が多すぎることです。卒業してかれこれ45年で、卒業式以来という同級生もいますし2〜30年ぶりに会う同級生はザラです。髪は無いか白くなっているのは普通で、腹が出ていたり体型が変わっていますので、思い出すのに時間がかかります。この日も『あれれれ、誰なの?』と思った髪の色や形では判別できない同級生が隣に座り、『加藤は…、加藤の病院って…。』とぐいぐいこられてもすぐに誰かはわかりませんでした。てっきり青森県のF君だと思って『Fはさあ…。』と話しかけたところ、当のF君は隣のテーブルに座ってました。『うわーっ、こいつ誰?』と焦ってたところ「おー、K!久しぶりだな!」と別の同級生が話しかけ、『そうか、K君だったんだ!』と、ことなきを得ましたが、出席番号が近いK君の事を思い出せないなんて、「京都薄情」ですね。