院長ブログ

2024-07-22 00:31:00

歯科医師の使命(56)

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7月6日と7日は千葉県千葉市の幕張メッセで開催されました日本補綴歯科学会に参加してきました。昨年横浜で開催されました日本国際歯科学会以来の大きな学会でしたので、どれだけ多くの会場を回れるかで頭を悩ませていました。というのもこれまでは補綴学会と言えばリモートで口演を聞くだけでしたので、今回は会場の雰囲気が味わえ、メーカーの新商品展示を手に取って堪能し、知ってる先生とも再会できるという心躍るイベントでした。

 補綴歯科学というのは失った歯や顎をどのように再構成、再構築するかということを追求する分野です。最近は生成AIをはじめITの進出が著しくなってきました。これまで歯の型を採って歯科技工士さんの老練な技術力により手作業で製作していた義歯や冠(かぶせ物)は、今では光で読み取りパソコンがデータを組み立て、3Dプリンターなどで製作する、という方向に向かっています。もちろんまだまだこれまでのやり方が主流ですが、やがてそれらの機器を制御するのが歯科技工士さんの仕事になってくるのは間違いないでしょう。学生時代実習で銀歯や入れ歯をモーターで削って作ってましたがまたまた隔世の感を味あわされましたね。